断熱リフォームを徹底解説!効果や種類、費用とは?【保存版】|断熱リフォームの匠

コラム

2018.09.13 / 2021.09.25

断熱リフォーム

断熱リフォームを徹底解説!効果や種類、費用とは?【保存版】

WRITER

WRITER

矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

株式会社テオリアハウスクリニック入社後、断熱事業に携わる。現在は既存住宅の断熱調査を中心に、セミナー講師や各媒体からの取材など、社内の断熱体制強化にも取り組む。

断熱リフォームについて知りたい人「断熱リフォームに興味があります。断熱リフォームの・効果・費用などについて詳しく知りたいです」

 
このような疑問にお答えします。

このページでは断熱リフォームの匠が行う断熱リフォームについて

  • 断熱リフォームで得られる効果
  • 断熱リフォームの方法
  • 断熱リフォームにかかる費用

 
などについてご紹介していきます。

そもそも「断熱リフォーム」とは

床断熱リフォーム

断熱リフォームとは

  • 今の家の断熱材を新しいものと交換
  • 無断熱の家に新しい断熱材を取り付け
  • 断熱性能の低い窓を新しい窓と交換

 
といったリフォームのことをいいます。

断熱リフォームが注目を集める背景には、日本の住まいの多くが不十分な断熱性能しか持っていないという事情があります。

次のデータを見てみましょう。

国土交通省データ

 
2012年に国土交通省が日本の住宅約5000万戸を対象に、どれくらいの断熱性能を持っているかを調べる調査を行いました。

その結果、全体のたった5%の建物しか今の基準に適合していないことが判明したのです。この情報から、日本のほとんどの建物の断熱性能は不十分であることが分かります。

断熱性能が不十分な家とは、言い換えれば「夏は暑く、冬は寒い家」です。冷房や暖房の熱が外に逃げて行くので、必要以上に光熱費もかかってしまっています。

日本のほとんどの家がそのような状態というのは驚きですね。あなたの家ではどうでしょうか?暑くて不快、寒くて不快、といった状態に心当たりはありませんか?

もし

  • 夏場は暑さが酷くて2階で過ごせない
  • 冬場のリビングは床が氷のように冷たい

 
といった経験があれば、あなたの家の断熱材は性能が不足しているに違いありません。

この問題を解決するのが「断熱リフォーム」です。

家の断熱材を追加・交換したり、窓サッシや窓を性能の高い製品と交換することで、住まいの断熱性能を最新の基準にまで引き上げることが可能です。

一般的なリフォーム工事と断熱リフォームの最大の違いは、家や部屋の見た目が大きく変わらないという点です。設備や内装関係は改修せずに、建物の性能そのものを向上させるので、いわゆる「性能向上リフォーム」に位置づけられます。

部屋の内装等には手を加えないため、一般的なリフォーム工事よりも価格面・工期面でも大幅に縮小できることも、大きな利点と言えます。

そのため、断熱リフォームの匠にご依頼いただくお客様は、

「室内の暑さ・寒さは改善したい。」
「だけど、床や天井を剥がす大規模なリフォームまでは考えていない。」
「今ある設備や内装等には特に不満はない、気に入っている」

 
といったご要望をお持ちの方が多い傾向にあります。

断熱リフォームで得られる効果

温度差の比較

保温力のない住宅は外気の温度変化に振り回されやすくなります。もし普段から、

  • 冬に暖房をつけても暖まりにくい
  • 暖房を切ったらすぐに寒くなる
  • 夏は2階の天井付近が暑い
  • 冷房を強運転にしないと冷えない

 
などの経験をしていたとしたら、それは建物の断熱性能が低いことが最大の原因です。断熱リフォームを行えば家の保温力が高まり

  • 冬に暖房をつけても暖まりにくい
  • 暖房を切っても寒くなりにくい
  • 夏場の天井付近が暑さが気にならない
  • 冷房が推奨温度でしっかり効果が出る

 
といった効果を得ることができます。

断熱材の効果をお手軽に実感する方法があります。発泡スチロールやプチプチに手を当ててみましょう。「暖かい」と感じるはずです。これは、手のひらの熱が「断熱」されて熱が移動しにくくなり、自分自身で暖かさを感じやすくなったからです。また、魔法瓶の水筒やタンブラーがいつまでも冷たいのも、断熱加工が施されているからです。

断熱リフォームをすると、同様の効果が建物に現れます。

熱が移動しにくくなり、暖房や冷房の効きがよくなります。また、一度温めた(冷やした)空気は長持ちし、快適さが持続しやすくなります。

これにより、冷房や暖房を利用する際の使用量を抑える「省エネ効果」も期待できると考えられます。

熱が逃げにくい家になれば、より少ない光熱費で快適に過ごせるようになります。

断熱リフォームはこうやって行う

断熱材の搬入

断熱リフォームといっても、具体的な方法はいくつかあります。

大まかに

  1. 建物の内側に断熱材を取り付ける
  2. 建物全体を断熱材で覆う

 
の2種類に分ける事ができます。

建物の内側に断熱材を取り付ける方法(内断熱工法)

内断熱工法は、床下や屋根裏など、建物の内側に断熱材を設置することで断熱性能を向上させる工法です。和室を洋室に変えたり、壁紙の張替えといった大規模リフォームの際に一緒に断熱工事も行うことが一般的です。多くの場合、断熱リフォームと言えばこのパターンです。

内断熱工法でのリフォームは、ほとんどの場合は大規模なリフォーム工事となります。家具の運び出しや仮住まいへの引っ越しを伴うことが多々あるからです。そのため、必然的に工事全体の費用も高くなります。本格的に家を改修したい人向けの工事と言えます。

建物全体を断熱材で覆う方法(外断熱工法)

建物外観
近年の新築に採用されることが多い工法です。柱の外側に断熱材を貼り増しして断熱します。家の外側をすっぽり断熱材で覆うため、高い断熱性能を実現することができます。

外周への足場設置を伴い、やはり大掛かりな工事となります。ただ、外側での工事ですから引っ越しは不要なことが多く、日常生活への負担は比較的小さくなります。

ただし、建物が外側に一回り大きくなる(せり出す)工法のため、隣地との境界が近い等、土地の制約がある家には採用できない事例もあります。

断熱リフォームの匠が行う内断熱工法の特徴

小屋裏の断熱リフォーム

断熱リフォームの匠で行っている工事は内断熱工法です。

さらにリフォームの中でも、「壁や床を剥がす」「天井を落とす」といった手を加えない、いわゆる「非破壊工法」と呼ばれるやり方を主軸にしています。

床を剥がさず家具の移動も不要のため、リフォームに伴うお客様のご負担が普通のリフォームよりも大幅に軽減できることが大きな特徴です。

非破壊工法が向いているのは前述のとおり、

  • リフォームにかかる費用をなるべく抑えたい
  • 断熱材以外のリフォームは考えていない

 
という方です。

「暑い・寒いが解消されれば、それ以外のリフォームは特に予定していない」という方は、非破壊工法による断熱リフォームが最も適していると言えます。

窓の断熱リフォーム

窓の計測

実は、費用対効果が最も大きい断熱リフォームは窓の改修です。近年では関東地方でも普及してきており、

  • 既存の窓に新たに窓を取り付ける(内窓)
  • 既存枠の上に新しい枠を取り付ける(カバー工法)

 
が一般的です。その中でも最も安価で断熱効果を実感しやすいのは、「内窓」です。

元々の窓には手をつけないので工期が短く、単純に窓が二重になるため結露対策のほか、防音や防犯の面でも効果が期待できます。

窓の断熱リフォームで得られる効果については、こちらのページでも詳しく紹介していますのでご覧ください。

▼内窓リフォームの効果を解説!無料計測・見積も受付中
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/uchimado_reform/

リフォームにはこんな断熱材が使われている

断熱材サンプル

断熱リフォームに使われる断熱材には様々な種類があります。そのため、

「どの断熱材を使えばいいんだ・・・?」

と迷ってしまうかも知れません。ですが、断熱リフォームの基本は「熱が逃げないように隙間なく覆っていくこと」です。適切に施工さえできればどんな断熱材を使っても効果を得ることができます。

代表的な断熱材をいくつかご紹介します。

  • 高性能グラスウール
  • ポリスチレンフォーム
  • 現場発泡ウレタンフォーム
  • セルローズファイバー

 

高性能グラスウール
高性能グラスウール
ガラス繊維から作られている断熱材です。とても安価で日本では最も採用される事が多い断熱材です。
ポリスチレンフォーム
ポリスチレンフォーム
いわゆる「発泡スチロール」でできている断熱材です。住宅では、主に床の断熱材として使用されることが多いです。
現場発泡ウレタンフォーム
現場発泡ウレタンフォーム
最近普及してきたウレタン樹脂に発泡剤を混ぜて作る断熱材です。スプレーのようにその場で泡を吹き付けながら施工を行う事ができます。
セルローズファイバー
セルローズファイバー
綿状に細かく砕いた新聞紙でできている断熱材です。耐火性があり、吸放湿効果にも優れています。

ちなみに、断熱リフォームの匠では部位ごとに

  • 天井:セルローズファイバー
  • 床下:高性能グラスウール

を使用して施工を行います。

床下での作業
小屋裏での作業

確かに「適切に施工すれば」どんな断熱材を使っても断熱性能は向上しますが、やはり「向き不向き」が存在します。

断熱リフォームの匠が何を重要視しているかというと

  • 施工のしやすさ
  • メンテナンスのしやすさ

 
の2つです。

施工のしやすさ
断熱リフォームの匠が行っている非破壊工法による断熱リフォームは、床下や屋根裏といった、非常に狭い空間での作業です。

硬い断熱材では配管や土台の周りの施工がとても難しく、断熱材同士の隙間が開いてしまっては施工品質は大きく低下してしまいます。

そのことから、ある程度柔軟性があり、狭い空間でも隙間なく施工ができる「グラスウール」や綿状で施工したときに隙間ができない「セルローズファイバー」を採用しています。

メンテナンスのしやすさ
断熱リフォームは、今ある家に長く大切に住み続けるために行うものです。

「後々のメンテナンス」という考え方からも使用断熱材は絞られます。

例えば、現場発泡ウレタンフォームは施工がしやすく、非破壊工法との相性も良いのですが、一度吹き付けると床組みの状態を目視できなくなります。

確認ができないことにより、シロアリや腐朽の発見が遅れ、建物の劣化を見過ごす要因になります。また、屋根裏雨漏りを発見できなくなるデメリットがあります。

万が一の際を考え、簡単に取り除く事ができる高性能グラスウールやセルローズファイバーは、メンテナンス性の上では安心。断熱リフォームの匠ではそのように考えます。

断熱リフォームにかかる費用の目安


断熱リフォームにかかる費用は

  • 建物の大きさ
  • どの部位の断熱リフォームを行うのか
  • どのような方法で断熱リフォームを行うのか

 
などにより変わってきます。

例えば、床の張り替えと断熱材交換を同時に行うと約100万円~200万円、天井の張り替えと断熱材交換では50万~150万円が必要になります。

断熱リフォームの匠で床と天井、内窓の断熱リフォームを行った場合、施工費はおおよそ以下のとおりです。

床(床下):1階の間取り《LDK 18畳、和室6畳、トイレ、洗面所》
約40万円~60万円
天井(小屋裏)2階の間取り《洋間6畳×2部屋、トイレ、浴室、洗面所》
約12万円~20万円
内窓(二重窓):引違い窓
1箇所につき約6万~20万円

 
床の張り替えや天井の交換などを含むリフォームよりも、格段に費用が安く抑えられるということが分かります。これは先ほどもご紹介したように、断熱リフォームの匠は「非破壊工法」という、もともとの内装や設備等に手を加えない工法を採用しているからです。

費用を最小限に抑える事ができるのが非破壊工法の大きな強みです。

非破壊工法のリフォームは「家の暑さ・寒さをなんとかしたいけど、大規模な改修までは考えていない」という人向けと言えます。

反対に床を剥がして行うリフォームは「費用はかかってもいいから内装ごと丸々取り換えたい」という人向けのリフォームになります。

状況に応じてどちらの方法でリフォームを行うかを判断するといいでしょう。

断熱リフォームの匠の費用の目安についてはこちらのページでも詳しく紹介していますので、より詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

▼断熱リフォームにかかる費用はどれくらい?目安について解説!
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannnetsu_hiyo/

 

断熱リフォームの事例

ここまで読んでくださった方の中には、「実際の工事例を見てみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここで、これまでに行ってきた断熱リフォームの施工事例の一部をご紹介します。

断熱の入っていない床下の断熱リフォーム(埼玉県)

床下の断熱リフォームの事例です。築30年以上の木造住宅で、当初は床下の断熱材がまったく入っていませんでした。

断熱リフォームを行い、新築と同等の性能を持った断熱材を床下に追加する工事を実施しました。

詳細はこちら

床下・屋根裏・開口部を同時に断熱リフォーム(松戸市)

こちらは築20年程度の物件で、床下・小屋裏・開口部(窓)の断熱リフォームを同時に行った事例です。こちらの現場では、国や市のリフォーム補助金を有効活用し、お客様の費用の負担を軽減するお手伝いもさせていただきました。

詳細はこちら

断熱リフォームのお申し込みの流れ


最後に、断熱リフォームの匠が行なっている断熱リフォームのお申し込みまでの流れをご紹介します。

断熱リフォームの匠では

  1. 点検スタッフによる無料調査
  2. 工事スタッフによる実際の断熱リフォーム

という流れで点検・工事を行っています。

点検スタッフがお伺いした際は

  • ヒアリング(寒さや暑さが気になる場所など)
  • 床下・小屋裏・窓などの断熱性能の調査
  • 断熱リフォームの提案・お見積書の作成

などを行います。(ここまでは費用は発生しません)

調査のお申し込みはメール、またはお電話にて受け付けています(断熱リフォームの匠の受付スタッフが対応いたします)。当webサイトにもお問合せ用メールフォームがございますので、お気軽にお問い合わせください。

工事が決まった場合は、後日改めて断熱リフォームの施工にお伺いします。工事規模にもよりますが、2〜4名程度の施工スタッフがお伺いします。施工にかかる期間は1日〜2日間が一般的です。

まとめ

今回は断熱リフォームについてご紹介してきました。断熱リフォームで何が変わるのか、どんなことをするのか、何となくイメージしていただけたのではないかと思います。

もし興味を持っていただけたようでしたら、こちらのページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。