「日没後も冷房を使用していましたが、扇風機と窓の開閉だけで過ごせるようになりました」|断熱リフォームの匠

お客様の声

2024.06.06

断熱リフォームの匠プラン

「日没後も冷房を使用していましたが、扇風機と窓の開閉だけで過ごせるようになりました」

都道府県 東京都
建物種別 木造
築年数 約10年
施工面積 約50㎡
概算費用 約1,100,000円
施工日数 3日間
お悩み 去年すべての部屋に内窓を設置したが、物足りないと感じている。

 

 

お客様の声
築8年目の高断熱・高気密ではない住宅性能の低い建て売り住宅の我が家は、夏の2階は暑く、冬の1階の床は寒いという問題が付きまとい、これを改善すべく診断をお願いしました。

担当者は住宅内部調査に際して、まず最初に床下点検口及び、屋根裏入り口周辺を丁寧に養生し、埃等の室内への侵入を最小限に抑えてから診断を開始するという丁寧な仕事をされ、好感が持てました。

診断結果は、共に断熱材は入ってはいるものの隙間や断熱不足と、気流止めがなされておらず壁内側へ基礎通気口から外気が侵入しているという結果でした。現場の状況を撮影した写真をタブレットにて確認しながら説明して貰い、視覚で確認できて分かりやすかったです。質問にも丁寧に応じてもらえます。調査から報告までは3時間程度でした。浴槽周り、玄関土間等はできないと、できないこともハッキリと説明してもらえます。

窓は既に内窓を全窓に取り付けてあったので、今回は床下と屋根裏の断熱対策を御願いしました。具体的には、主に断熱材の追加と、気流止めです。

又我が家は、吹き抜けや屋根裏収納により、2階の断熱材が入れられる屋根裏が屋根全体の約半分しか無く、断熱効果は限定的なので、屋根からの熱の出入りを少なくするために、屋根裏収納の通気窓や通じる階段入り口に断熱性の開閉式スクリーン扉を取り付けることにしました。合わせて玄関前の廊下にも取り付け、玄関ドアからの外気の出入りを少なくできるようにしました。

調査は2月下旬で、工事は4月初旬に3日で完了しました。実際の作業も工事前に床や壁にも丁寧に養生し、傷や汚れが着かないように、汚れが室内に入り込まないように丁寧に作業してくれました。作業者の対応も丁寧で、キチンと訓練をしていると感じました。毎日、作業後にタブレットでの作業報告をおこなってくれます。

工事後にビフォアー・アフターの写真比較で改善箇所を保証書と共に施工完了報告書にまとめてもらえます。

上下水道等の床への配管貫通箇所も、隙間風が通らないように処理してもらえます。

工事後の感想ですが、4月でも早朝に外気が10度を下回る日が有ったのですが、例年だと朝起きて暖房を使用していたのですが、室内の温度計は1階も2階も朝起きて20度以上有り、また体感的にも従来より暖かく感じて今年は使用せずに済みました。

又5月に入り、外気が25度以上の日が数日有りましたが、従来だと2階は外気より室内温度が上がり日没後も冷房を使用していましたが、温度上昇が抑えられ、扇風機と窓の開閉だけで冷房を使用せずに過ごせました。

まだ本格的な真夏日や真冬日は経験していませんが、従来より快適、省エネに過ごせるのではないかと期待しています。

東京都八王子市 K様

 

「断熱リフォームの匠」プランの施工事例をご紹介いたします。

調査にお伺いした時点で、すでに他社さんにて内窓を設置済みでした。ところが、ご主人様にその効果を確認したところ、「結露はなくなった。だけど断熱はちょっと・・・いや、かなり物足りなさを感じている」とのこと。
内窓をつけても解決しない寒さ・暑さには、別の原因があると考えられます。

現状の確認

床下調査の結果

比較的新しい住宅であるにも関わらず、断熱材の厚みが足りていないことと気流止め処理が施されていないことが判明しました。

(写真)床下断熱材の厚みはおよそ40mm。

(写真)床組みに3mmほどの僅かな隙間が存在している。

 
設置されている断熱材の厚みは約40mm。これは国が推奨する省エネルギー基準に照らし合わせると半分程度でしかなく、十分な性能を持っているとは言えないレベルです。
また、床組みに僅かな隙間があり、ここに気流止めの処理が施されていないことも、寒さを助長する大きな原因になっています。この隙間は壁の中まで繋がっており、床下の冷たい空気が壁の中へと流れ込むことで、室内の熱を奪ってしまうのです。
住宅の構造上、この部分が正しく施工されていないと、内窓を設置しても効果を実感できないことが多いです。実際のところ《断熱リフォームの匠》には、「内窓を付けたのにあまり暖かくならなくて困っている」というお悩みの相談が毎年多く寄せられています。

屋根裏調査の結果

屋根裏での調査でも、床下と同様の状況が確認できました。

(写真)袋入りグラスウールが設置されているが、隙間が生じている。

(写真)気流止めが施されておらず、壁内部が見えている。

 
断熱材の厚みは約100mmと、こちらも省エネルギー基準で考えると厚みが不足しています。さらに、ところどころ照明器具のコードが干渉して、正しく断熱材が敷かれておらず、本来の断熱効果が発揮できているとは言えません。
また、屋根裏の気流止めが施されていないと、床とは反対に暑い時期に高温の空気が壁の中まで入り込んでしまう要因になってしまいます。

以上の状況をご報告し、床下と屋根裏の断熱材の追加と気流止め処理をご提案いたしました。

断熱リフォームの様子

気流止め

断熱の工事においては、「気流止め」の設置が最も重要な工程のひとつです。壁の中へと流れ込む気流をせき止めないと、断熱の効果は半減してしまいますので、わずかな隙間も無い気流止めを心がけています。

(写真)床下での気流止め施工前。

(写真)気流止め施工後。

 

床下

断熱材は厚さ80mmのボード状高性能グラスウールを使用します。これは単体で省エネルギー基準を満たす性能です。
工事の前後で見比べてみると、床組みが断熱材でスッポリと覆われているのが分かりますね。これで40mm+80mmの断熱層が形成され、省エネルギー基準以上の性能が確保できます。

(写真)断熱材設置前。

(写真)断熱材設置後。

 

屋根裏

屋根裏の工事の流れも床下と同様に、気流止めを実施した後に断熱材の追加を行います。断熱材は隙間の無い断熱層を形成できることからセルローズファイバーを選択しました。これは袋入りグラスウールの隙間が生じやすいというデメリットをなくし、断熱材本来の効果を発揮できるという相乗効果も期待できるからです。

(写真)断熱施工前。

(写真)グラスウール施工後。既存の断熱材を完全に覆い隠している。

 

断熱ブラインド

また、「玄関からの冷気とロフトからの熱気が気になるので扉の設置を検討している」とのことでしたので、代替として断熱に効果的な断熱ブラインド工事のご提案をいたしました。

(写真)ロフトへ繋がる階段。断熱ブラインド全開時の様子。

(写真)断熱ブラインドを閉じた様子。

 

(写真)断熱ブラインド全開時の様子。全開時もコンパクトなため、隣の扉に干渉することがない。

(写真)断熱ブラインドを閉じた様子。

 
断熱ブラインドは、通常のブラインドとは異なり、生地が中空層を作る構造(ハニカム構造)をしています。間に空気層があることで熱の出入りを抑えることから、扉の代わりにする場合にも効果が期待できます。

多くの場合、住宅の暑さ・寒さには明確な理由があり、それを解消することで住宅の快適性をアップグレードすることが可能です。
住宅の暑さ・寒さにお悩みでしたら、まず専門家の視点から断熱調査を受けてみてはいかがでしょうか?

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