メリット盛り沢山!費用対効果抜群の内窓(二重窓)リフォームを徹底解説|断熱リフォームの匠

コラム

2020.05.25 / 2021.09.08

内窓・窓リフォーム

メリット盛り沢山!費用対効果抜群の内窓(二重窓)リフォームを徹底解説

WRITER

WRITER

矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

株式会社テオリアハウスクリニック入社後、断熱事業に携わる。現在は既存住宅の断熱調査を中心に、セミナー講師や各媒体からの取材など、社内の断熱体制強化にも取り組む。

「内窓にはどんな効果があるのでしょうか?内窓リフォームを検討しているので詳しく知りたいです」

 
こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。今回はこのような疑問にお答えします。

最近は関東地方でも、内窓がかなり知られるようになってきましたね。

私ども《断熱リフォームの匠》でも、東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に内窓リフォームのご相談が増えています。内窓が世の中に徐々に浸透してきていることを肌で感じさせられる昨今です。

内窓リフォームを行うと、

  • 寒さ・暑さを軽減できる
  • 窓の結露を軽減できる
  • 防音性能(遮音性能)が上がる
  • 防犯性能が上がる

 
といった数々のプラスの効果を同時に得られます。内窓は一石二鳥どころか一石四鳥で住まいの「困った」を解決してくれる、とても心強い存在です。

「こんな効果もあったんだ!」と驚かれる方もいらっしゃるかも知れませんね。

窓を部屋の内側からもう1セット取り付けるだけで、なぜこのような効果が得られるのでしょうか?

これから詳しく解説していきます!

内窓リフォームで得られる効果

①寒さ・暑さを感じにくくなる
窓の表面温度

内窓を取り付ける前と取り付けた後の温度の比較

 
最も大きいのは、何と言っても「断熱」効果です。冬の寒さを軽減するために、内窓は非常に大きな役割を果たします。

単純に窓が二重になるので、内窓を知らない方でも、

「なんとなく暖かそう」
「北海道に行ったときに見た」

と言う方もいるのではないでしょうか?

実際に、北海道などの寒冷地では、すでに二重窓は広く普及しています。寒い地域だからこそ、それを乗り越えるための工夫が住宅に施されているのです。

なぜ窓を二重にすると部屋が暖かくなるのでしょうか?

それは、「熱の移動が少なくなるから」です。寒さ対策でもっとも重要なのは「熱の移動が少ない=断熱性能が高い」という式です。

冬場に部屋が寒くなるのは、外の冷気が室内に入ってくるのが最大の要因です。冷気が入ってくるというのは、つまり「室内の熱が外へ移動している」状態です。

どこから冷気が部屋に入ってきやすいか?・・・もう話の流れでお分かりかも知れません。

そう、「窓」です。

窓から大量の熱が移動しているため、冷気が入ってくるのです。その割合は、全体の50%ともいわれています。

これは家の中で最大で、壁や床をはるかに上回ります。

窓を形作る「ガラス」や「アルミサッシ」は、それ自体が熱を非常によく通す素材です。冬場の窓に触れて、ガラスもサッシもとても冷たかったという経験があるかと思います。

さらに窓は開け閉めする都合上、少しすき間がある構造をしているのですが、ここからのすきま風も窓から熱が逃げる要因です。

これらの要素が合わさることで、窓は熱が逃げていく最大のウィークポイントになっているのです。

このように、二重でない一般的な窓では、すぐ「熱が移動」してしまいますので、部屋の暖房をつけても中々暖かくなりません。

窓の近くで冷たくなった空気は、部屋の下の方に溜まります。「エアコンをつけていても足元が冷たい」と感じるのは、冷気が部屋の外から入ってきている証拠なんですね。

そのため、エアコンの設定温度をどれだけ上げても、窓際で空気が冷えないように対策をしない限り、足元の冷えはなくならないのです。

つまり「部屋が寒いなら、まずは窓に対策をしよう!」とも言い換えることができます。

内窓を取り付けると、もともとあった窓と内窓との間に空間ができることになりますが、この空間が外の冷たい空気と部屋の中の空気との間で緩衝材の役割をします。

さらに内窓のガラス自体が複層構造(2枚組)になっており、熱を通しにくい工夫がされているので、家の暖かさを大幅に向上することができます。

サッシも、熱を通しにくい素材として樹脂製のもの採用されていることが大半です。

それに加え、二重窓になることで窓部分の「気密性能」が高まります。気密とは簡単にいえば、すきま風が入ってくるかどうかです。

すきま風がぴゅーぴゅーと入ってくる家が暖かいはずはありません。

窓からのすきま風を防いでくれる点でも、内窓リフォームによる二重窓化が寒さ対策にうってつけだと言えます。

②窓の結露を軽減できる
内窓リフォームを行うと、窓の結露も軽減することができます。

部屋の窓が結露で濡れるのは、室内の空気に含まれる水蒸気が冷やされるからです。冷えた水蒸気が水になり、窓ガラスやサッシに付着して水滴となったものが結露と呼ばれます。

例えば、冷えたビールジョッキや氷水を注いだコップに水滴がつくのも、結露によるものです。空気中の水蒸気がコップで冷やされて、水に変わるからです。

結露した分、空気中にある水蒸気は量が減少します。

よく、「冬は乾燥するから加湿をしないといけない」と言われていますよね?これは、空気に含まれる水蒸気の量が、結露によって減少することも原因のひとつなのです。

そして覚えていただきたいのは、今ある窓のままでは「いくら加湿しても部屋は乾燥したまま」になりがちだということです。

部屋を暖房すると、窓から多くの熱が逃げていきます。熱が逃げて冷たくなった窓には、結露がたくさんつきます。結露が出た分、室内は水蒸気が減って乾燥します。

そして、乾燥していると加湿したくなるのですが、加湿で増えた水蒸気は、またすぐに窓で冷やされて結露になってしまいます。

つまり、加湿すればするほど、結果として結露が増えるだけという悪循環に陥るのです。当然、室内は乾燥したままです。

部屋は乾燥しているのに、窓はびしょびしょ。考えてみれば、不思議な状態ですね。

さらに困ったことに、結露のある部屋は健康にも良くありません。

窓辺は結露でじっとりと湿っており、さらに熱が逃げていく室内は中途半端にぬるい温度・・・。そういった環境は、自然とカビやダニが発生しやすくなるのです。

寒い冬のあいだはどうしても窓を閉め切ったままにしがちです。その部屋の中で、カビの胞子やダニ(の死骸やフン)が空中を漂っていると考えると、イヤな気持ちになりますよね?

当然、吸い込めばアレルギー症状が出たり、体調を崩すことにもなるでしょう。部屋が寒いとあれば、なおさら身体には悪影響を与えます。

内窓リフォームにより、この結露の問題を大幅に改善することが可能です。先ほど、内窓は寒さ対策に有効と書きましたが、これは結露対策にも大きな効果をもたらします。

窓から熱が逃げにくくなるということは、つまり同時に空気中の水蒸気が冷えにくくなるということでもあるからです。

100パーセント結露を防げるわけではありませんが、内窓リフォームを行う前と後とで明らかな違いが実感できるでしょう。カビやダニの発生も抑えられ、しかもそれでいて室内が乾燥するのも大幅に改善できます。

「暖房を使うと肌や喉が乾燥してしまうけど、かといって加湿器を使うと結露を取るのが大変・・・」という方は、その効果を実感していただけるに違いありません。

③防音性能が上がる
私たちは様々な音に囲まれて暮らしています。その中には、

  • ピアノやギターなどの楽器
  • 犬などのペットの鳴き声
  • 自動車や電車
  • 飛行機
  • 工事現場

 
など、近隣の「騒音」に対する悩みを抱えている方もいるのではないかと思います。ご依頼をいただいた方の中には、「ご近所さんの口喧嘩がよく聞こえてくるからストレス」という方もいらっしゃいました。

内窓リフォームを行えば、これらの音を軽減することができます。

音の伝達は「空気の振動」によって起こります。振動が伝わるところには、どこでも音が届くのです。振動を抑えられれば、その分聞こえてくる音も小さくできることになります。

そこで重要になってくるのが、窓の「気密性能」です。

寒さ対策のところでもお話しましたが、二重窓は気密性が高まります。気密性が高いというのは、それだけ震度する空気を伝えないとうことです。

もちろん「完全に消滅させる」というのは難しいですが、日常生活で外からの音によるストレスを感じないレベルにすることは十分に可能です。

内窓を取り付けて二重窓になる前と後では、外からの騒音がおよそ15デシベル軽減できるとされています。

15デシベルとはどの程度の差なのか?人間に耳は、10デシベルの減少により、音量が約半分に感じられると言われています。

感覚的なものではありますが、外から聞こえる騒音が半分以下に聞こえるようになるのは間違いありません。

ちなみに、大通りに面した家の室内で聞こえる騒音は、おおむね55デシベルだそうです。

つまり、この家に内窓をつけると、およそ40デシベルまで聞こえる音量は下がる計算ですね。この40デシベルというのは、図書館の館内とほぼ同等の音レベルです。

交通量の多い通り沿いにお住まいであっても、図書館並みの静けさを実現できると言われると、非常に魅力的に感じませんか?

家の防犯性能が上がる
内窓リフォームは、実は空き巣の対策としても効果を発揮します。

空き巣の被害は、窓が侵入経路となるケースが最も多いと言われています。ガラスを打ち壊して室内に押し入るわけですね。

そして一番多く使われる手口は、窓ガラスの一部だけを割って、窓の鍵(クレセント錠)を開ける方法です。鍵さえ開けられれば、空き巣は簡単に窓から入ってきてしまいます。

これが二重窓になっていると、空き巣はどう思うでしょうか?

外側のガラスを割ったとしても、開けられるのは外側の窓だけです。内窓のガラスも割れば侵入は可能ですが、それだけ割ったときの音も連続して近所に響くことになるでしょう。

さらに、内窓と外窓が非常に近づいた位置にあるため、外側からガラスを割って入ろうとしても、錠とサッシが干渉し、なかなか上手く開けられません。

要するに、二重窓になると外側から無理やり開けることが非常に大変になるのです。

当然ですが、空き巣の心理としては建物への侵入にはあまり時間をかけたくないところです。空き巣に入るとしても、通報されてしまうリスクを犯したくはありません。

内窓を取り付けると純粋に窓の数が増えますので、泥棒とってはより多くの手間を掛けないと侵入ができないわけです。内窓が付いていることがわかった時点で、空き巣が侵入をあきらめる可能性はぐっと高まります。

「この家に侵入するのは面倒そうだ」と思わせることで、空き巣の標的にされにくくなります。内窓は家の安全性を高める役割も担うことができるのです。

内窓リフォームを行う際の注意点

窓の調査
ここまで、内窓リフォームで得られるさまざまな効果についてご紹介してきました。いろいろと魅力を感じられたでしょうか?

しかし何ごとにも注意すべきことがあるように、内窓リフォームにも注意点は存在します。

具体的には、内窓リフォームを行う際は、

  • 対象とする部屋すべての窓にリフォームを行う必要がある
  • ガラスの交換だけでは効果を得られない
  • 内窓が取り付けられない構造の窓もある

 
などに注意をする必要があります。

対象とする部屋すべての窓にリフォームを行う必要がある
もし暖かくしたい部屋に窓が2つ以上ある場合は、そのすべてに内窓リフォームを行っていただくことをおすすめします。

もし1か所でも内窓がついていない窓があると、内窓リフォームで得られる効果はガクッと落ちてしまいます。熱が逃げやすい窓が残っているのですから、当然といえば当然ですね。

もしリビングダイニングに窓が5つあるとすれば、その5つすべてに内窓リフォームを行うことを推奨します。

後で詳しく書きますが、内窓リフォームの際に申請できる「補助金・助成金」の多くは「対象の空間全ての開口部(窓)に内窓をつける」ことが申請の条件に含まれています。

これは言い換えれば、すべての窓を性能アップすることが、それだけ重要だということなのです。

家の全部の窓をリフォームしない場合であっても、「1室なら1室すべての窓」「1階なら1階すべての窓」を工事するという具合に検討してみてください。

ガラス交換だけでは効果を得られない
内窓
内窓のリフォームについてよく寄せられるお問い合わせの1つが、「内窓を取り付けるのではなく、今ある窓ガラスのみ高性能なものと交換を行うことは可能か」という内容のものです。

端的に言うと、「ガラスだけの交換」はおすすめできません。これまで紹介してきたさまざまな効果が手に入りにくくなってしまうからです。

特に断熱効果は大幅に下がってしまいます。ガラスの性能が上がっても、サッシ部分が昔のままのため、その部分は熱が逃げ、結露が発生します。防音性・防犯性も向上しません。

ガラス交換を行う場合は、断熱や結露防止、防音性よりも優先したいものがある時に限って行うべきでしょう。

どういうことかというと、例えば「出窓のスペースをに小物を置くのに使いたい」などの時です。

断熱の観点だけで考えれば、内窓を設置したほうが格段に有利です。出窓からの熱の移動はとても多いですから、内窓をつけて荷物は他の場所へ移動することを考えるべきでしょう。

ですが、物を置くスペースとして出窓をどうしても活用したい場合もあると思います。「台所の出窓に調味料や食器を置いていて、他にスペースが無い」ということも良く聞きますね。

そういう場合に限っては、ガラス交換を「善後策」として採用することも視野に入れつつ検討してみてください。

内窓が取り付けられない構造の窓もある
窓の計測
今ある窓の作りによっては、内窓が取り付けられない場合もあります。

例えば、今あるのが内開きの窓の場合だと、窓同士がぶつかってしまいます。内側に開くのに必要なスペースをそっくり内窓が占めるので、そもそも開かなくなってしまうのです。

構造上取り付けられないとなれば、先ほど説明したガラス交換をするか、あるいは「カバー工法」による窓の交換を実施する方向で考えましょう。

カバー工法とは、今ある窓枠を残したまま、新しい窓枠を上から被せてしまう方法です。

内窓よりは費用がかかる傾向にありますが、古い窓枠を壊したりしない分、窓枠ごと交換するよりは金額を抑えられます。

(なお、玄関ドアやキッチンのドアが性能が低いときにも、このカバー工法によって比較的簡単に交換することが可能です。)

窓のリフォームはこのように、まずは「内窓リフォーム」を前提に置きつつ、お建物の状況や構造、窓の周りの使い方に応じて、代替案として「ガラス交換」や「カバー工法」を織り交ぜて考えていくのが良いでしょう。

補助金を活用して、かしこく内窓リフォーム!


窓のリフォームを行うときにぜひ覚えておいていただきたいのが、補助金の活用です。

国では現在、住宅の省エネ化に向けてさまざまな施策を打ち出しており、壁や床下・天井、そして窓の高断熱化を強く推進しています。

先ほど上でも少し述べましたが、内窓の取り付けをはじめとした窓のリフォームには、国や地方自治体が補助金・助成金を出しているケースがあります。

せっかく受け取れる補助金があるのなら、これを使わない手はありませんよね?

ただ、補助金には細かい条件や指定事項が数多くあり、はじめて申請書類を見る方だと書き方がよく分からないこともしばしば。情報を探すだけでもそれなりに時間がかかります。

なお、《断熱リフォームの匠》では、内窓リフォームと一緒に補助金の代行申請も取り扱っており、最適な補助金の活用まで含めてご相談を受け付けております。

ここで皆さん気になるのは、補助金でどれくらいの金額が戻ってくるのか、ではないでしょか?

事例をいくつか挙げてみましょう。私どもの会社で、補助金のお手伝いまで含めて実施した内窓リフォームのお客様の一例です。

マンションの窓を内窓リフォーム
都心のマンションの1室にお住まいの方で、窓をリフォームしました。工事費用はおよそ40万円弱。それに対し国・都・区の補助金を使い、およそ15万円ほど戻ってきました。
一戸建て住宅の窓をすべて内窓リフォーム
多摩地域の一戸建てにお住まいの方で、家の窓をすべてに内窓リフォームを行いました。工事費用はおよそ120万円強で、国・都の補助金で38万円ほど戻ってくることになりました。

※これらはあくまでも一例ですので、参考程度にお考えください。

地方自治体によっては補助金事業をやっていない、あるいはすでに受付を終了していることもありますので、補助金をそもそも申し込めないこともあります。

4月に新年度の補助金がスタートしたと思ったら、7月にはもう締切りになってしまった市町村も以前にはありました。かなり「早いもの勝ち」の側面があるのです。

補助金を活用するには、工事をする時期も重要になってくるのですね。

まとめ

内窓の計測
内窓リフォームには、今までの生活がガラリと変わるほどの恩恵があります。

夏の暑さ・冬の寒さが和らぎ、結露とそこからのカビ・ダニ発生がなくなり、外の騒音や空き巣の被害も抑えられます。費用対効果の面では、抜群に優れているといえるでしょう。

「寒い!体調悪い!」と感じながら過ごすよりも、たとえ冬でも部屋の中ではのびのびと快適に過ごしたいというのは、誰もが持っている願いだと思います。

北海道などの寒冷地ではすでに二重窓は一般的です。一方、関東地方では「冬は寒いものだ」との認識から、窓の性能がずっと昔のままでした。

「実は北海道よりも寒い生活をしていたのだ」考えると、すぐにでも何とかしたいと思うのではないでしょうか?

とはいえ、何も考えずに工事を行っても、十分な効果は発揮されません。工事の仕様はとても重要です。

  • 家のどの範囲までを窓リフォームするか?
  • そもそも内窓が取り付けできるのか?
  • 内窓以外の方法はあるのか?
  • 費用はいくらぐらいになるのか?
  • 利用できる補助金があるのか?

 
これらを総合的に見ていく必要があります。

また、今回は触れませんが、床下や天井の断熱工事も行えば、さらに熱が逃げなくなるので、より一層快適な生活が送れるようになります。

なかなかご自身だけで考えて選択するのは難しいですから、まずは専門業者を呼んで話を聞いてみるのが一番でしょう。《断熱リフォームの匠》でも、内窓リフォームのご相談、お見積もりを無料で承っております。あなたも内窓リフォームを行い、夏でも冬でも快適で、安心で、省エネな生活を実現しませんか?

もし内窓に興味を持っていただけたようでしたら、こちらのページで詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。