和室の寒さが気になる人必見!断熱のプロが対策方法をご紹介|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.08.18 / 更新日 2021.07.03

寒さ・暑さ対策断熱リフォーム

和室の寒さが気になる人必見!断熱のプロが対策方法をご紹介

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

「和室の寒さ対策について調べています。具体的な方法について詳しく知りたいです。」

 
このような方のためにこのページでは和室の寒さ対策についてご紹介していきます。

このページを読んでいただくと

  • 和室の寒さの原因
  • 和室の寒さ対策
  • リフォームで寒さ対策を行う方法

これらについて知ることができます。

和室の寒さ、対策すべき場所はココ!

和室の寒さ対策で注目すべき場所はどこでしょうか?

一緒に確認していきましょう!

窓は寒さ対策の要

寒さが気になる時はまずは「窓」に注目しましょう。なぜでしょうか?それは、外の寒さが最も伝わりやすいのは窓だからです。

窓は壁や床よりとても薄く作られています。これは光を取り入れるためですが、その分熱も逃げやすくなっているのです。

また、窓は開口部が大きくなればなるほど寒さが伝わりやすくなります。

代表例は「掃き出し窓」です。ベランダや縁側などに出られる和室には吐き出し窓が使われています。いずれにしても、優先的に寒さ対策を行うようにしましょう。

畳からも冷気が伝わってくる

皆さんは和室で畳をもち上げたらどうなっているか、ご存じでしょうか。

荒床と呼ばれる板が敷かれており、その下が床下です。

床下には通気口や基礎パッキンなどを通って外の空気が直接入ってきます。床下の換気をよくする上で欠かせない仕組みですが、それと同時に寒さの原因にもなってしまいます。

外の冷気が畳越しに伝わってきて、寒さを感じてしまうのです。

すぐに行える!和室の寒さ対策

和室の寒さはどのように対策すればいいのでしょうか?
まずはすぐにできる和室の寒さ対策の例をご紹介していきます。

窓に緩衝材を貼る
窓に「プチプチシート」などの緩衝材を貼ることで、部屋の熱が逃げていくのを防ぐことができます。様々なシートが市販されているのを見かけますが、基本的には「厚み」があるものでないと効果を見込むことが難しいので注意しましょう。少し補足ですが新聞紙やダンボールであれば薄手のものであってもある程度の効果は見込めると思われます。理由は原料が「木の繊維」でできているからです。木の繊維には熱を伝えにくくする性質があるので、窓に貼れば部屋の寒さ対策として効果を発揮できます。
厚手のカーテンを使用する
和室の窓や掃き出し窓には障子が採用されているケースもありますが、もし障子ではなくカーテンを使っていた場合にはカーテンを厚手のものと交換しましょう。カーテンには窓と部屋との間に隙間をつくり、冷気を伝わりにくくする働きがありますが、この効果はカーテンの厚さが厚いほどより効果を発揮できます。ただし暖かい部屋ではどうしても結露が発生しやすくなりますので、裏地のカビには注意しましょう。
じゅうたんを敷く
まずは畳の上に「じゅうたん」を敷きましょう。じゅうたんを畳の上に敷くことで冷気が伝わりにくくなり、足元の寒さを減らす事ができます。じゅうたんは厚手のものであるほど大きな効果を得ることができます。じゅうたんと畳のあいだにコルクボードなどを敷くと、より効果的に寒さ対策を行うことができます。
こたつを使う
こたつは直接熱を出して体を暖めてくれます。こたつにはストーブやエアコンに比べて比較的光熱費がかからず、畳に直接置いて使うのでより効果的に足元を温めることができるというメリットがあります。先ほどご紹介したように、熱は窓からも逃げていくので、窓の寒さ対策も同時に行うことでより大きな効果を得ることができます。
部屋の空気をかき混ぜる
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まりやすいので、エアコンをつけただけでは足元は冷たいままになりがちです。エアコンを使う場合は部屋全体に暖かい空気が行き渡るような工夫をすれば、設定温度を上げなくても暖かさを感じやすくなります。扇風機やエア・サーキュレーターを使って部屋の空気を適度にかき混ぜてあげれば、部屋全体が暖かくなりますし、光熱費の節約にもつながります。

和室のリフォームで寒さ対策を行う方法


寒さ対策は「お部屋のリフォーム」によりおこなえる場合もあります。

「リフォームは高額な費用がかかる・・・」と思うかも知れませんが、その分、表面的な寒さ対策に比べて「部屋が寒くなくなった!」という実感を得ることができます。

リフォームといっても様々なアプローチがありますので、是非参考にしてみてください。

今回はリフォームによる和室の寒さ対策の例として

  • 内窓の設置
  • 畳の交換
  • 床下断熱材の交換

 
についてご紹介します。

内窓を設置する

先ほどもご紹介しましたが窓は部屋の保温にとって一番の弱点です。

ですので窓の性能を上げれば寒さを大幅に感じにくくすることができます。内窓の設置は、そのための最適な手段であるといえるでしょう。内窓とは、今ある窓の上から性能の高い窓を取り付ける窓のことをいいますが、内窓をつけるだけでお部屋の寒さは大きく改善されます。

断熱性能の高い畳に交換する

畳はワラを圧縮して作った硬い素材(畳床)の上にイグサの編み込み(畳表)をかぶせて作っています。近年では畳床の素材にはワラ以外にも様々なものが使われていますが、中には断熱材をそのまま取り入れているものもあります。通常の畳と比べて軽くて熱も伝わりにくくなっていますし、大がかりな工事も必要ありませんので、比較的簡単に寒さ対策を行うことができます。先ほどご紹介したじゅうたんと合わせて使えば更に効果を高めることができます。

床下に断熱材を設置する

普段の生活では見えない場所になりますが、床下には「断熱材」という建材が使われています。断熱材には建物の保温効果を高める働きがあり、暖房の効きをよくして寒さに強くすることができます。

しかし断熱材が日本で注目され始めたのはつい最近になってからで、2020年現在でも築年数が10年を超える建物の多くは断熱材が使われていないか、使われていたとしても不十分な性能であるといわれています。

床下に高性能な断熱材を設置するリフォームで建物の断熱性能を上げることが寒さ対策につながります。

まとめ

今回は和室の寒さ対策についてご紹介してきました。和室は洋室と違い直接床に座ることが多い分、部屋の下に溜まりやすい冷たい空気も気になりがちです。寒さは健康面だけでなく、日々の暮らしの快適さにも大きく影響を与えますので、寒さに気を取られながら過ごすというのももったいない話です。是非納得できる環境づくりを行っていただければと思います。

もし、「和室以外の寒さ対策についても知りたい」と思っていただけたようでしたら、次のページで詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

▼部屋の寒さ対策はこれをやれば間違いなし!定番の方法まとめ
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/against_cold/

断熱リフォームの匠では「床下の断熱リフォーム」や「内窓リフォーム」を行っています。

リフォームは自分で簡単にできる寒さ対策に比べて費用がかかる分、より少ない労力で大きな効果を得る事ができます。

寒さの改善は健康状態の改善にもつながります。
「リフォームでしっかり寒さ対策をしたい!」という場合は、ぜひ断熱リフォームの匠までご相談ください。