断熱材は後から入れることができる?方法や注意点をご紹介!|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.05.23 / 更新日 2024.07.25

断熱リフォーム断熱材

断熱材は後から入れることができる?方法や注意点をご紹介!

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

「断熱材は後から入れることができますか?」
「今の家には断熱材が入っていないようなのですが」

こんにちは。断熱リフォームの匠の矢崎です。今回はこんな疑問を解消していただくために、床下や天井(屋根裏)に断熱材を後から入れる方法について詳しくお話ししていきます。

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断熱材を後から入れる方法は2通り

既存の住宅に断熱材を後から入れる方法には、

  •  大規模なリフォームの一環で行う
  •  壁や床を壊さず断熱材だけ改修する

という2通りが考えられます。

①大規模リフォームの一環で行う

もしリフォーム業者に新しく断熱材を入れたいと相談した場合、「それでは内装を剥がして骨組みのみにしましょう」と提案を受けることが一般的です。

効率的に断熱材を改修できますし、より大きな費用が見込まれるからです。この方法で断熱材を改修するメリットとしては下記が挙げられます。

  •  より大きな断熱効果を得られる
  •  内装も新築のようにきれいになる

やはり壁や床を剥がす分、断熱改修としての効果は申し分ないものになります。特に壁の断熱材を後から入れるには内装を剥がす以外に方法はありません。完璧な断熱改修にこだわりたい方にはこの方法がおすすめです。

その一方、大規模リフォームはやはり費用がかさみます。費用は家の大きさやリフォーム全体の内容によっても変わってきますが、おおよそ1000万~1500万円くらいは想定した方がいいと思います。

また工期には長期の日数を要することから、荷物の移動や仮住まいの確保なども含めての計画が必須となるでしょう。

②内装を壊さず断熱材だけ改修

断熱リフォームには興味があるけど大掛かりなものはちょっと」という方には非破壊工法での改修がおすすめです。

非破壊工法は断熱改修だけに特化したリフォームで、スタッフが床下や天井に進入して作業を行います。大規模なフルリフォームには及びませんが、国の省エネ基準程度の品質を確保しつつ費用を大幅に抑えることができるんですね。

たとえば床下断熱ですとおおよそ60万円程度、天井断熱ですと40万円程度での施工が可能です。

内窓や玄関ドアを同時に改修しても総額は200万円~250万円程度と、内装を含めたリフォームに比べ費用を大きく抑えることができます。

2つの方法の比較

大規模リフォーム 非破壊リフォーム
対象 ・完璧な断熱改修にこだわりたい人
・内装リフォームも同時に検討している人
・大掛かりなリフォームを考えていない人
・断熱対策だけ行いたい人
部位 屋根・天井・壁・床下 天井・床下
費用 〜1,500万円 40万〜250万円
期間 1週間以上 1日〜4日
効果

 
どちらの工法でも建築後、後から断熱材を入れることが可能です。しかし、大規模リフォームで断熱材を入れる場合は、今ある壁や床を剥がす必要があるため「壊さずに断熱材を追加する」というイメージを持たれている方にとっては齟齬が生じる恐れがあります。

矢崎
矢崎
そういった場合は非破壊で断熱材を追加する非破壊工法による断熱材の後入れリフォームが最適ですね。

断熱材を後から入れる部位はどこがいい?

戸建ての断熱

断熱材を後から入れる際に考えるのは「どの部位に入れるのがいいか」だと思います。

基本的には1階の床の冷えが気になるようでしたら床下の断熱材2階の暑さが気になるようでしたら天井の断熱材を優先して施工するのがおすすめです。

床下断熱材の後入れ方法
1.養生
養生

点検口付近に汚れ対策をおこなう。
2.気流止め
気流止め

壁下の隙間を袋入断熱材で埋める。
3.搬入
床下断熱材の搬入

床下に断熱材を搬入する。
4.断熱材取付
断熱材の取付

非破壊工法で住んだまま断熱材を取付。
天井断熱材の後入れ方法
1.養生

点検口付近に汚れ対策をおこなう。
2.気流止め

壁上の隙間を袋入断熱材で埋める。
3.搬入
ホースの搬入

機材から天井までホースを搬入する。
4.断熱材吹込み
断熱材の吹き込み

機材から断熱材を送風して吹き込む。

 
ただし、一般的なセオリーが必ずしも当てはまるわけでもありません。たとえば寒さが気になる場合、床下断熱材ではなく窓を優先した方がいいケースもあります。

またその一方で最近では「他社で内窓(二重窓)を取り付けたけど底冷えがまだ気になるから床下を見て欲しい」というご相談も増えてきています。

暑さ対策で天井断熱を施工したところ、「冬でも2階が暖かくなった」と仰っていただいたお客様もいらっしゃいました。

矢崎
矢崎
やはり、まずは床下や屋根裏の断熱調査を通して現在の断熱状況を把握することが大切だと思いますね。

施工者の知識や技術はしっかり確認

いくつかの施工事例でもご紹介していますが、床下で既存の断熱材が脱落していたり断熱施工では必須と言える気流止めの施工が一切なされていない、というケースが少なからずありました。

断熱材はお風呂やキッチンといった規格の決まった商品と異なり、扱いがとても複雑です。断熱材を後から入れる際には、依頼する業者が確かな知識や技術を持っているかの見極めは必須と言えるでしょう。

もう1つ確認をおすすめしたいのが補助金についての知識を持っているかどうかです。断熱改修に対する補助金事業は毎年何かしら国や地方自治体の予算に盛り込まれています。

たとえば、子育てエコホーム支援事業先進的窓リノベ事業といった国の補助金、災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業のような自治体の補助金です。

また補助金だけでなく減税制度が適用される場合もあります。もらえるはず、節約できるはずのお金を損してしまったということがないようにしたいところですね。

建物の隠れた不具合には注意

断熱材を後から入れる際にぜひ確認しておきたいのが建物の不具合の有無です。

壁の雨漏れ

(写真)壁の中で雨漏りが発生していた現場。
断熱材の中のシロアリ

(写真)既存の床断熱材にシロアリが入り込んでいる。

 
たとえば小屋裏(屋根裏)で雨漏りが発生している状態で断熱改修をしても、いずれ断熱材はダメになってしまいますし、カビの繁殖・建物の腐朽などが発生する恐れもあります。

もし床下のシロアリ被害に気づかずに床下の断熱リフォームを行なってしまうと、後々で断熱材や床材が食べられてしまうかも知れません。

困るのは後になってから「ここも直さないといけないので追加で費用がかかりますね」となってしまうことだと思います。

断熱材を後から入れる際は事前に建物に不具合がないかも丁寧に確認をしておいてもらうのがおすすめです。

さいごに

床下断熱材の後入れ

今回は断熱材を後から入れる方法についてご紹介してきました。

自分の目的にあった最適なプランを考えてみるといいと思います。

断熱リフォームの匠では、内窓、床下、小屋裏などの改修をご検討されている方に対して無料断熱調査でお見積りや補助金の計算をおこなっておりますが、施工いただいたお客様には補助金の代行申請も承っております。

矢崎
矢崎
もし興味を持っていただけたようでしたら、ぜひ《断熱リフォームの匠》のHPをのぞいてみてくださいね。
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。

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