【2026年】 東京都の窓・ドア補助金の受け取り方|条件や試算例・流れを詳しく解説|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2022.06.23 / 更新日 2026.04.25

内窓・窓リフォーム補助金・減税・節約

【2026年】 東京都の窓・ドア補助金の受け取り方|条件や試算例・流れを詳しく解説

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廣澤 健一郎

環境省認定うちエコ診断士

地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。

「東京都には窓やドアのリフォーム補助金ってありますか?」
「東京都で高断熱窓のリフォームを検討しています」

東京都では、令和4年度から令和9年度までの継続事業として「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」が計画されています。この事業は、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」の実現に向けた、都の非常に大規模な補助事業です。

その中には高断熱窓・ドアが対象の「既存住宅における省エネ改修促進事業」があり、本事業を活用すれば窓やドアの改修にかかる費用の一部を補助金として東京都から受け取ることができます。

そこで当記事では、既存住宅における省エネ改修促進事業の交付額や申請の方法、交付までの流れなどを解説していきます。

【最新情報】令和8年度の変更点

令和8年(2026年)度は、既存住宅における省エネ改修促進事業の補助要件が令和7年度から変更となりました。具体的な変更点をまずは見ていきましょう。

令和8(2026)年 令和7(2025)年
助成率 1/2相当額 1/3相当額
補助額 最大200万円/戸
(防犯窓:最大300万円)
最大130万円/戸
(防犯窓:最大325万円)
窓サイズ 特大・大・中・小(特大が追加) 大・中・小

 
窓1枚あたりの助成単価が1/2相当額に拡充されたことで、上限額も130万円から200万円に増額されました。また、窓サイズに特大が追加されたことでより大きな窓の補助額が増えています。

他にも、以下のポイントが変更となっています。

◎不正防止対策による「支払い方法」と「提出書類」が厳格化
令和8年度(2026年度)に事前申込を受け付けた申請から、不正防止のため実績報告提出時に「金融機関発行の証明書等(銀行振込の明細など)」の提出が必須となります。これに伴い、現金の受け渡しによる取引は助成の対象外となるため注意が必要です。
◎集合住宅(全体改修)の場合、50戸以上では上限増額
集合住宅の全体改修の場合、補助の上限額が各戸の上限額から申請全体での上限額に変更となりました。さらに、50戸以上の全体改修の場合は【240万円/戸×改修戸数】に拡充されます。

既存住宅における省エネ改修促進事業の詳細

受け取れる補助金の額はどれくらい?

災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業のうちの一つ「既存住宅における省エネ改修促進事業」で受け取れる補助金の金額は、高断熱窓と高断熱ドアを合わせた上限額が200万円となっています。

通常断熱窓 断熱防犯窓
戸建住宅 200万円/戸 300万円/戸
集合住宅(戸別) 200万円/戸 300万円/戸
集合住宅(全体)
改修戸数:49戸以下
200万円/戸×改修戸数
集合住宅(全体)
改修戸数:50戸以上
240万円/戸×改修戸数
(表)受け取れる補助金の上限額

補助金の額については、窓のサイズや性能に応じて定められており、1枚あたりの助成単価は1/2相当額となっています。

1枚あたりの助成単価表

内窓設置の補助額
特大
P(SS) 133,000円 106,000円 72,000円 46,000円
S 82,000円 65,000円 44,000円 28,000円
A 32,000円 26,000円 18,000円 12,000円
B 20,000円 16,000円 13,000円 10,000円
外窓交換(カバー工法)の補助額
グレード 特大
P(SS) 277,000円 220,000円 163,000円 109,000円
S 187,000円 149,000円 110,000円 74,000円
A 147,000円 117,000円 87,000円 58,000円
B(※) 98,000円 78,000円 57,000円 37,000円
ガラス交換の補助額
グレード 特大
P(SS) 69,000円 55,000円 34,000円 11,000円
S 45,000円 36,000円 24,000円 7,000円
A 37,000円 30,000円 19,000円 5,000円
B 23,000円 19,000円 12,000円 3,000円
ドア交換の補助額
グレード 単価
P(SS) 220,000円
S 149,000円
A 117,000円
B 78,000円

※グレードの性能は、P(SS):1.1以下、S:1.5以下、A:1.9以下、B:2.3以下(いずれもW/㎡・K)となります。外窓交換のBグレードが防火仕様の場合は2.9以下が対象となります。

この金額はかなり大盤振る舞いと言えます。近隣の県と比較してみても、神奈川県が経費の3分の1で上限15万円千葉県が経費の4分の1で上限8万円となっており、上限額に10倍以上もの開きがあります。東京都が窓の断熱化にかなり力を入れて取り組んでいることが分かりますね。

近隣県の補助金との比較

東京都 :窓1枚あたり1/2相当額で上限200万円
・神奈川県:経費の1/3で上限15万円
・埼玉県 :国補助額の1/2以内(国の補助金との合計額が工事費の9割を超えない額)
・千葉県 :経費の1/4で上限8万円

施工条件

補助金の対象となる施工条件
住宅 東京都にある既存住宅
(新築は対象外)
改修の単位 窓・ドアともに1箇所ごと
対象となる助成金額 5万円以上

 
補助金を受け取るための施工条件として、まず東京都にある既存住宅であることです。新築は対象にはなりませんので注意しましょう。

また、本事業の非常に魅力的なポイントは、窓1箇所(1枚)やドア1箇所ごとに補助金の対象になるという点です。例えば、リビングに窓が2か所ある場合、とりあえず気になる1か所だけを改修する、といった形でも施工条件は満たされます。

ただし、申請全体としては高断熱窓と高断熱ドアの合計助成額が5万円以上である必要があるため、窓1枚だけだと金額が届かず対象外になる場合があります。

窓の断熱改修による補助金といえば、「家全部の窓」や「最低でも一つの部屋の窓すべて」の改修が条件となっている場合が多いです。そういう意味では、本事業の施工条件はとても敷居が低く、始めやすい制度だと言えるでしょう。

補助の対象となる製品

高断熱窓

対象となる窓は、都内の住宅に新規で設置される未使用品であることが第一の条件です。それに加えて、既存住宅における断熱リフォーム支援事業や住宅省エネキャンペーンの補助対象として登録されている窓、またはガラスを使用する必要があります。

  •  未使用品であること
  •  都内の住宅に新規に設置されたものであること
  •  国の補助金の製品として登録されている窓、ガラスであること

高断熱ドア

ドアについても、都内の住宅に新規で設置される未使用品であることが第一の条件となります。その他、熱貫流率が2.3W/(㎡・K)以下のドアであることが条件となります。

  •  未使用品であること
  •  都内の住宅に新規に設置されたものであること
  •  熱貫流率が2.3W/(㎡・K)以下のドアであること
廣澤
廣澤
業者で見積もりをとる際に補助金を使用したいことを伝えれば、対象となる製品で見積もりを作成してくれると思います。その際、補助金額の見込みも一緒に聞いてみるといいでしょう。

申請・手続きの期間・期限は?

令和8(2026)年度の事前申込受付開始日は5月末ごろ、交付申請兼実績報告の受付開始日は6月末ごろと予定されています。

  •  事前申込受付開始:令和8(2026)年5月末ごろ
  •  交付申請兼実績報告:令和8(2028)年6月末ごろ

申請期限内であっても都の予算がなくなった時点で受付は終了してしまいます。補助金は言わば「はやい者勝ち」です。実際、令和3年度は3月上旬には締切日を待たずに受付が終了しました。期限日まで予算がなくならない保証はありませんので早めの申請をおすすめします。

補助金の申請をまだ受付けているかどうかは『クール・ネット東京』東京都地球温暖化防止活動推進センターのホームページで確認することができます。

具体的な補助金試算例

では、実際に東京都の補助金を活用すると、実際どれくらの補助額となるのでしょうか。いくつか試算をしてみましょう。

内窓設置の試算例

【戸建】内窓設置の試算例
項目 金額(税込み)
断熱窓見積もり 1,257,850円
先進的窓リノベ -416,000円
東京都補助金 -530,000円
実質負担額 311,850円
【マンション】内窓設置の試算例
項目 金額(税込み)
断熱窓見積もり 1,019,700円
先進的窓リノベ -295,000円
東京都補助金 -223,000円
実質負担額 501,700円

 
東京都の補助金は国の補助金と併用が可能なため、先進的窓リノベの補助金試算も含んでおります。合わせると、25%〜50%の負担で設置ができる試算となりました。(※あくまでも試算のため、前後する可能性がございます)

内窓設置の試算例(市区町村の補助金が使える場合)

【戸建】内窓設置の試算例(練馬区)
項目 金額(税込み)
断熱窓見積もり 1,226,500円
先進的窓リノベ -408,000円
東京都補助金 -521,000円
練馬区補助金 -175,000円
実質負担額 122,500円
【マンション】内窓設置の試算例(練馬区)
項目 金額(税込み)
断熱窓見積もり 656,150円
先進的窓リノベ -162,000円
東京都補助金 -186,000円
練馬区補助金 -89,000円
実質負担額 219,150円

 
東京都、国に加えて市区町村の補助金が使える場合はこのような試算となります。市区町村の補助金は実施の有無や補助率、補助要件などがそれぞれ細かく異なります。例えば練馬区の場合は、10%〜35%の負担で施工ができる試算となりました。(※あくまでも試算のため、前後する可能性がございます)

内窓とドアの設置の試算例

【戸建】内窓・勝手口ドア設置の試算例
項目 金額(税込み)
断熱窓・ドア工事見積もり 1,929,400円
先進的窓リノベ -571,000円
東京都補助金 -784,000円
実質負担額 574,400円

 
窓だけでなく、ドアも補助金の対象に含まれます。内窓と勝手口ドアの設置の試算では、30%ほどの負担となりました。(※あくまでも試算のため、前後する可能性がございます)

申請から補助金の交付までの流れ

申請の流れ

①申込書の提出と通知書の送付

申し込みは工事に取り掛かる前におこなう必要があります。まずは窓改修を依頼する業者に見積もりをとり、クール・ネット東京に申込書を提出します。

申請が通れば、クール・ネット東京から受付完了の通知が送られてきますので、案内が届いてから工事の契約書を取り交わすことになります。申込受付完了の通知が届く前に契約や工事を実施してしまうと、その時点で補助金の対象ではなくなってしまいますので要注意です。必ず通知が届いてから次の段取りに移行するようにしましょう。

廣澤
廣澤
申請の書類に不備があれば、補助金が交付されない可能性は捨てきれません。補助金の手続きに精通している業者を選ぶことが重要だと思います。

早めに申請しないと損!?

申請の早さ

申請書の提出はなるべく早めに行ってしまうのがおすすめです。これは提出後にすぐに工事を実施できる訳ではなく、しばらく待つ必要があるからです。

ちなみに窓の納品待ちは現在1ヶ月ほどになってるようです。例えば「本格的な夏が来る前に工事をしたい!」と6月頃に思ったとしても、おそらく一番暑い時期には間に合わない計算になります。せっかく工事を行うのですから、その恩恵をたくさん受けられた方がいいと思います。しっかりした計画立てが大切ですね。

②工事完了と報告書の作成

工事完了後、工事店はお客様から費用が支払われたのを確認してから「交付申請兼実績報告」の作成に取り掛かります。

工事後に提出するのは、

  •  申請者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード等)
  •  建物の登記事項証明書
  •  工事請負契約書
  •  工事の領収書
  •  金融機関発行の証明書(実際の支払いが確認できる書類)
  •  助成金の振込先口座の書類(通帳や口座証明書)
  •  施工前・施工後の写真
  •  窓の性能証明書

などです。(※指定が無い限り基本的に書類のコピーを提出します)

これらの書類をクール・ネット東京に送付して審査が完了すると、ようやく指定口座に補助金が振り込まれることになります。

申請〜交付までのまとめ

申請から交付までの流れを整理すると、以下のようになります。

①見積もりをとる→②申込書類を送る→③申込受付通知が届く→④契約・工事→⑤お支払い→⑥工事の交付申請兼実績報告を送付→⑦補助金交付

審査期間がかなり長いことを考慮すると、最初の見積もりから最後の補助金交付までは、場合によっては半年ほどかかることもあります。最終的な振り込みまでは、気長に待つ必要があるでしょう。

補助金の申請を行う際のQ&A

窓を大きくしたり、新しく壁に穴を開けて窓を作る工事も対象になりますか?

いいえ、原則として対象外となります。「外壁に新しく穴を開けて窓やドアを設置する」「既存の窓のサイズを大きくする」「窓の場所を移動する」「窓の数を増やす(大きな窓1つを小さな窓2つに分割するなど)」といった工事は助成の対象外です。今ある窓やドアと同じ大きさ・数での改修(カバー工法やガラス交換など)が基本となります。

お風呂やトイレの窓だけ、あるいは玄関ドアだけの改修でも補助金はもらえますか?

はい、対象になります。リビングや寝室などの「居室」でなくても、外の空気に接している窓やドアであれば、浴室や廊下などの非居室のみの改修でも補助金の対象となります。ただし、申請する窓・ドアの助成金額の合計が5万円以上になる工事である必要があります。

国の補助金(先進的窓リノベなど)と一緒に申請することはできますか?

はい、国の補助金と併用することが可能です。 併用することでよりお得に改修できますが、東京都と国の補助金の合計額が、対象となる工事経費を超えない範囲での交付となります。

工事が終わってからでも申請は間に合いますか?

いいえ、間に合いません。申請(事前申込)は必ず「工事の契約を結ぶ前」に行う必要があります。都の承認(事前申込受付通知)が届く前に契約や工事を実施してしまうと、補助金の対象外となってしまいます。また、都の予算がなくなり次第、期限前でも受付終了となるため、見積もりをとったら早めに事前申込を済ませることをおすすめします。

マンションに住んでいますが、自分の部屋だけでも申請できますか?

はい、マンション(集合住宅)にお住まいの方でも、ご自身の部屋だけを改修する「個別改修」として申請可能です。また、管理組合が主体となってマンション全体の窓を一斉に改修する「全体改修」の枠組みも用意されています。

最大でいくらまで補助金がもらえますか?

2026年度は、戸建・集合住宅(戸別改修)ともに、通常断熱窓の場合は1戸あたり「最大200万円」、断熱防犯窓を設置した場合は「最大300万円」までとなります。1枚あたりの助成金額は、かかった経費の「1/2相当額」となっています。

工事費用の支払いで気を付けることはありますか?

「現金払い」は補助金の対象外となります。 令和8年度の申請から不正防止対策が強化され、実績報告の際に「金融機関発行の証明書(ATMの振込明細やネットバンキングの振込履歴など)」の提出が必須となりました。支払いは必ず銀行振込やローンなどを利用してください。

まとめ

今回は東京都の補助金:「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を活用して補助金を受け取る流れをご紹介してきました。

住宅の断熱は快適な空間作りだけでなく、実は「災害対策」にも役立ちます。もし建物の断熱性能が高ければ電気やガスなどのライフラインが万が一ストップしてしまっても、低体温症をはじめとした諸々の体調不良のリスクを抑えられます。

こういった背景がありスタートしたのが本事業です。これまでの事業と比べても補助金を受け取るための敷居がかなり低く、ぜひ積極的に活用してみてください。

ただ、不慣れな人が申請作業を自分で行うのは中々難しいだろうな、というのも私の率直な感想ではあります。

断熱リフォームの匠では、内窓リフォームをご検討されている方に対して無料の断熱調査でお見積りや補助金の計算をおこなっておりますが、施工いただいたお客様には補助金の代行申請も承っております。この機会に窓を高断熱のものに変え、快適な空間作りをしてみてはいかがでしょうか。

廣澤
廣澤
断熱リフォームの匠では工事前に必ず無料断熱調査を実施しています。断熱リフォームや補助金のことなど、お気軽にご相談ください!
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非破壊断熱工法の専門店
首都圏で年間200棟の施工実績
業界初の10年間工事品質保証
補助金・助成金の申請も代行
窓・床下・天井を壊さず断熱

1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。

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