先進的窓リノベ2024事業|内窓に使える補助金を解説【最新版】|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2023.12.12 / 更新日 2024.07.23
内窓・窓リフォーム補助金・減税・節約
先進的窓リノベ2024事業|内窓に使える補助金を解説【最新版】
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廣澤 健一郎
環境省認定うちエコ診断士
地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。
「窓リフォームを補助金で安く済ませたい」
「先進的窓リノベ事業ってどんな補助金ですか?」
2024年も窓リフォームに使える補助金が盛り沢山です。その中でも先進的窓リノベ2024事業は還元率が高く、窓リフォームをするなら必ず利用したい補助金だと言えます。そこで当記事では、最大200万円お得になる先進的窓リノベ2024事業について詳しく解説します。
目次
先進的窓リノベ2024事業とは
交付申請期間 | 2024年3月29日~予算上限に達するまで (遅くとも2024年12月31日まで) |
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対象となる住宅 | 住宅 (人の居住の用に供する家屋) |
補助対象 | 開口部(窓)の断熱リフォーム |
上限額 | 5万円〜200万円/戸 |
先進的窓リノベ2024事業は、正式名称を「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」といい、窓の性能を高める工事費用の一部を助成して住宅の省エネ化・脱炭素化を推進する事業です。
年数の経った古い住宅は窓からのエネルギー損失が顕著であり、窓の高性能化を進めることで省エネ化が期待できます。電気代やガス代の高騰に対しての対応策という側面もあり、まさに今こそ活用すべき制度といえますね。
交付の対象となる住宅
先進的窓リノベ2024は、建築から1年が経過した既存住宅が補助の対象となります。自己所有の住宅やマンションだけでなく、所有している賃貸物件でも申請が可能です。また、別荘などにも適用が可能で「避暑地に別荘があるけど、冬は寒すぎるので何とかしたい」というお悩みの解決にも役立つ制度です。
- 戸建住宅
- 集合住宅
- 別荘 など
また個人だけでなくマンションの管理組合の名義での申請も可能となっており、マンション全体での断熱化でも補助金を受け取ることができます。もちろん、既存住宅が対象のため、新築は対象外となります。
対象となる窓の工事
補助金の対象として、内窓の設置や外窓(既存の窓)の交換、ガラス交換などの改修工事が当てはまります。窓の改修方法はほぼ網羅されていると言えますね。
- 内窓の設置
- 外窓の交換
- ガラスの交換
- ドアの交換(窓改修と同一契約の場合)
ちなみに条件として、設置する窓は一定の断熱性能を保持したものである必要があります。「先進的」と言うくらいですから、それなりに高性能な窓でないといけないわけです。
細かい説明をすると、窓の熱貫流率が1.9W/㎡・k以下となる改修工事をする必要があるのですが、非常に分かりづらいですよね。まずは難しい話は割愛して、高性能な窓を取り付ける必要があるとだけ知っていただければいいかなと思います。
受け取れる補助金額
上限額 | 5万円〜200万円/戸 |
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1戸あたりの補助金の上限は、5万円から最大で200万円です。この金額は窓1ヶ所ごとの改修方法、断熱性能、サイズという3つの要素で決まります。
得られる断熱性能で補助金額が異なる
先進的窓リノベ事業において、内窓の断熱性能は上から順にSSグレード、Sグレード、Aグレードという3段階に区分けされており、それぞれ補助金の金額が異なります。
注目すべきポイントは、より高グレードで高価な窓の方が実質の費用負担が安くなる場合があることです。上図の例では、Aクラスの窓よりもSクラスの窓の方が費用が高いものの、補助金を補填すると実質的な負担額はSクラスで施工したほうが安くなります。
一旦は工事費用を負担する必要があるものの、余裕があるようでしたら思い切って高グレードの断熱化を狙ってみましょう。
申請は「下限額5万円」が条件
「窓リノベ2024」で補助金を受け取るには、1回ごとの工事を補助金の金額が5万円以上になる規模で実施する必要があります。
なにはともあれ、先進的窓リノベ2024事業を活用した窓工事では交付見込み額が必ず5万円を越える規模の工事を検討しましょう。
当事業は受付期間内であれば何度でも補助金申請ができます。もし断熱改修を小分けする場合は、その都度5万円の基準を満たす必要がある点には注意が必要ですね。
申請から受け取りまでの流れ
先進的窓リノベ2024事業では施主が自分で何か申請をする必要はありません。むしろ個人での申請は出来ない仕組みとなっており、手続きは全て業者が行ってくれます。ただし申請手続きができるのは事業の事務局に登録した業者のみです。事業者登録をしているか必ず業者に聞いておきましょう。
必要な書類
申請に必要な書類は基本的には業者が用意します。しかし、申請には運転免許証やマイナンバーカードといった現在の住所が明記されている身分証明書のコピーが必要です。
本人確認書類 | ・住民票 ・マイナンバーカード ・運転免許証 ・パスポート ・在留カード等 ・健康保険被保険者証等 |
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その他にも署名・捺印が必要な書類や受け取り口座に関する書類がありますのでリフォーム業者に確認を取っておきましょう。
振り込みは完工から3〜4ヶ月後
先進的窓リノベ2024事業の補助金は事後申請タイプのため、施工後に必要書類を事務局に提出します。この審査に1〜2ヶ月程の時間がかかります。その後、補助金が国からリフォーム業者へと振り込まれ、業者を経由して施主はお金を受け取ります。
こういった流れを考えると、補助金を受け取るまでには完工から3〜4ヶ月はかかると思われます。時間こそかかりますが待っていれば振り込まれますので、「忘れた頃に手に入る」という感覚で過ごすのがちょうど良いかもしれませんね。
先進的窓リノベ2024事業と併用できる補助金
窓の断熱化と併用して他の部位の断熱改修も同時に実施すれば、住み心地はさらに快適になります。ここからは先進的窓リノベ2024事業と併用ができる補助金をご紹介します。
子育てエコホーム支援事業
先進的窓リノベ2024事業と相互補完の関係にある補助金に子育てエコホーム支援事業があります。子育てエコホーム支援事業は、床、天井、壁、ドアといった部位の断熱リフォームで補助金を受け取ることができます。先進的窓リノベ2024事業が窓に特化しているなら、子育てエコホーム支援事業は広く浅くカバーできる制度というイメージですね。
また先進的窓リノベ2024事業では対象外となっている性能の窓も補助の対象となっており、先進的窓リノベ2024事業と併用すれば住宅の断熱化のほとんどをカバーできます。
ちなみに制度の名前に「子育て」と付いてはいますが、持ち家であればどんな世帯でも申請の対象になります。(子育て世帯の方が補助額が優遇されます)
地方公共団体の補助金事業
地方公共団体の補助金は先進的窓リノベ事業と併用することができる場合があります。具体的には、国費が充当されていないものです。東京都の補助事業(災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業)などがそれに該当します。
例えば、上記のように124万円の内窓リフォーム(16面)をした場合、先進的窓リノベ事業の補助金額が約62万円、東京都の補助金が約32万円となるため、実質負担額は約30万円と還元率は75%を越えてきます。
まとめ
今回は先進的窓リノベ2024事業について、制度の大枠や補助金の見込み額、申請方法などを解説してきました。ここ最近の物価の急激な高騰を考慮しますと、窓のリフォーム工事はもちろん、光熱費も徐々に負担が大きくなっていくものと思われます。
窓工事は省エネで快適な住まいのための住宅への投資だと言えます。ぜひこの機会にお家の断熱化を検討されてみてはいかがでしょうか。
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。
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