冬の寒いトイレ、どう乗り切る?簡単あったか対策4選!|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.11.30 / 更新日 2024.12.10

寒さ・暑さ対策

冬の寒いトイレ、どう乗り切る?簡単あったか対策4選!

WRITER

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廣澤 健一郎

環境省認定うちエコ診断士

地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。

冬場のトイレって、冷え込むと本当に辛いですよね。

実は寒いトイレはただ不快なだけでなく、体にも悪影響を及ぼすことがあります。だからこそトイレの暖かさを保つ工夫が大切です。でも、「リビングのようにエアコンやストーブを置けるスペースもないし、どうすればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、トイレをポカポカにする寒さ対策を4つご紹介します!手軽にできる方法から本格的な断熱リフォームまで網羅していますので、ぜひ試してみてくださいね。

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冬の寒いトイレがもたらす問題

冬のトイレが寒いと、ただ「冷たい」「辛い」と感じるだけでなく、実は健康や生活の快適さにも悪影響を及ぼす可能性があります。

健康への影響

寒いトイレに入ると急激な温度変化で血管が収縮し、血圧が急上昇するリスクがあります。特に高血圧の方や心臓等に疾患を持つ方にとって、これは深刻な健康問題につながる可能性も。

温度による健康リスク

(写真)温度の違いによる健康リスク。イギリス保健省の調査。18度以下で健康リスクが現れる。
断熱性能による疾患改善率

(写真)近畿大学が平成14年以降に約3万5千人を対象に実施した健康調査。断熱性能の変化による体調の改善率。

 
さらに、冷えによる体温の低下は免疫力の低下や代謝の悪化を招き、体調を崩す原因にもなりかねません。

快適性の低下

冷えたトイレでは、短時間でも居心地が悪くなりがちです。寒さで体が縮こまり、余計なストレスを感じることも。リラックスできるはずの時間が台無しになってしまうのは、とても残念ですよね。毎日の生活に欠かせないトイレだからこそ、快適な空間にしておきたいものです。

トイレの寒さ対策となる4つの方法

寒いトイレを快適にするためには、いくつかの工夫を取り入れることが大切です。今回は、ヒーターやカーテンを活用した方法から、断熱材や窓の改良といった本格的な対策まで、効果的な4つのアプローチをご紹介します。それぞれの特徴を押さえ、トイレの環境や予算に合わせて選べるように解説していきます。

①小型の暖房器具を活用する

トイレを暖かくするために、手軽で効果的な方法の一つが小型の暖房器具を利用することです。

例えば、セラミックヒーターパネルヒーターは、コンパクトで設置スペースを取らず、トイレのような狭い空間を効率よく暖めるのにぴったりです。これらの暖房器具は、短時間で温かさを感じられるうえ、必要なときだけオンにできるので、電気代の節約にもつながります。

ヒーターを置いたトイレ

(写真)パネルヒーターを壁面に沿って設置したトイレ。熱源を追加して暖房するのも一つの手。
暖房便座

(写真)暖房便座ではない場合は、トイレリフォームで暖房便座にするのも有効。

 
また、今ではほとんどの家に普及していますが暖房便座もおすすめのアイテムです。便座が冷たいと感じるだけで寒さが倍増しますが、暖房便座があればその悩みも解消します。特に、トイレのスペースに余裕がない場合は、場所を取らないこの方法が最適ですね。

ただし、電気を使う機器なので安全には注意が必要です。使用前には取扱説明書をよく読み、適切な場所で使用するようにしましょう。また、コンセント周りの水気には十分気を付けてください。

②カーテンをつける

トイレの寒さを和らげるために、保温効果のあるカーテンを取り付けるのも効果的な方法です。

トイレの窓から冷気が入り込んでいる場合、遮熱・断熱効果のあるカーテンを設置するだけで、外気の影響をぐっと抑えることができます。特に、厚手の遮光カーテンや断熱ライナー付きのものを選ぶと保温性が高まり、トイレ全体の温度が上がりやすくなります。

カーテンを使う際は、長さや幅がしっかりフィットするものを選び、隙間を作らないよう工夫するのがポイント。さらに、季節が変わったら簡単に取り外して洗濯できるものだと、清潔に保てて便利です。

③内窓・断熱窓にリフォームする

「しっかりと寒さを防ぎたい」という方におすすめなのが内窓の取り付けです。トイレの寒さの大きな原因の一つが窓からの冷気です。この対策として内窓の設置が非常に効果的なんですね。

内窓を設置すると、既存の窓との間に空気の層ができて冷気の侵入を大幅に減らすことができます。この空気層が断熱材の役割を果たし、寒さだけでなく結露の防止にも効果的です。さらに、防音性が高まるというメリットもあり、快適さがぐっと向上します。

ただし、内窓の設置が難しい場合や費用を抑えたい場合には、カバー工法を検討するのもおすすめです。この方法では、既存の窓枠をそのまま利用して新しい断熱窓を取り付けるため、窓サッシ全体を交換する従来の方法よりも工期が短く、コストも比較的抑えられます。

ジャロジー窓

(写真)ジャロジー窓(ルーバー窓)。ハンドルが干渉しているため内窓を取り付けられない。
ジャロジー窓のカバー工法によるリフォーム

(写真)そのためカバー工法による断熱化が適する。

 
どちらの方法も、施工後は冷気の侵入が軽減され、トイレ全体が暖かく保たれるようになります。窓からの冷えを根本から解消したい方に、ぜひおすすめしたい方法です。

④ 床下に断熱材を設置する

もし、トイレを使用しているときに「スリッパやマットを敷いているのに足元が冷える…」と感じるのであれば、床下に断熱材が十分に設置されていない可能性があります。

断熱材は熱の移動を抑える役割を持つ建材です。普段目にする機会は少ないかもしれませんが、現代の建物では天井、壁、床下などにしっかりと使用され室内環境を快適に保っています。断熱材は冬の寒さだけでなく、夏の暑さからも建物を守る「縁の下の力持ち」といえる存在です。

トイレ下の断熱材がない

(写真)トイレ下の床面が断熱されていない。これでは冷気がトイレに伝わってしまう。
トイレ下の断熱材状況

(写真)断熱材が施工されていても隙間や厚みが問題となることも。

 
しかし、築年数の経過した建物では断熱材が使われていなかったり設置されていても不十分な場合があります。これにより床下から冷気が伝わり、トイレの底冷えや足元の冷えを引き起こす原因となります。

幸いなことに、断熱材は後付けで施工することが可能です。断熱リフォームによって高性能の断熱材を床下に取り付ければ、冷気が直接伝わることがなくなり、驚くほど快適な空間へと生まれ変わります。

配管まわりの施工前

(写真)床下断熱リフォーム前。
配管周りの施工後

(写真)床下断熱リフォーム後。分厚い断熱材で床面を覆う。

 
足元の冷えが気になる方や、トイレ全体をより暖かくしたいとお考えの方は、断熱材の設置を検討してみてはいかがでしょうか。プロの施工で安心して快適な環境を手に入れることができます。

まとめ

今回は、トイレの寒さ対策についていくつかの方法をご紹介しました。

トイレに入る時間は意外と短く感じるかもしれませんが、その短い時間でも寒さにさらされることで健康に影響を与えることがあります。特に、毎年多くの高齢者がトイレの寒さが原因となるヒートショックで体調を崩し、最悪の場合命を落とすという事例も少なくありません。

寒さを我慢して過ごすのではなく、少しの工夫で快適な環境を作ることが健康を守るためにはとても大切です。寒さ対策をしっかり行うことで心地よく安心して過ごせる空間が生まれ、毎日の生活がぐっと楽になります。

ぜひ、ご紹介した方法を参考に、あなたのトイレをもっと快適で暖かな空間にしてみてくださいね。

廣澤
廣澤
断熱リフォームの匠では工事前に必ず無料断熱調査を実施しています。断熱リフォームや補助金のことなど、お気軽にご相談ください!
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。

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