住宅の断熱材について知りたい人向け!種類・特徴などを解説|断熱リフォームの匠

コラム

2021.03.09 / 2021.05.24

断熱材

住宅の断熱材について知りたい人向け!種類・特徴などを解説

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

株式会社テオリアハウスクリニック入社後、断熱事業に携わる。現在は既存住宅の断熱調査を中心に、セミナー講師や各媒体からの取材など、社内の断熱体制強化にも取り組む。

「住宅の断熱材に興味があります。住宅に使われている断熱材の種類や特徴などについて詳しく知りたいです。」

 
このような方のためにこのページでは

住宅に使われる断熱材の種類、特徴、役割などについて詳しくご紹介していきます。

そもそも住宅に断熱材が使われる理由


そもそもどうして住宅に断熱材を使う必要があるのでしょうか。

断熱材には

  • 夏の「暑い」、冬の「寒い」を防ぐ
  • 冷暖房の光熱費を抑える

 
などの効果があります。

もし断熱材がないと

  • 暖房をつけても足元が寒い
  • 冷房をつけても天井が暑い
  • 冬に朝起きたら体が寒い
  • エアコンの光熱費がとても高い

 
といった事が起こります。

「要はちょっと寒かったり暑かったりするだけじゃないの?」

と思うかもしれませんが、油断は禁物です。なぜなら寒さが原因で

  • 血圧上昇
  • 心血管疾患
  • 心疾患

 
などのリスクが上がる事がわかっているからです。

断熱材は快適な暮らしを実現する上で欠かせない存在なのです。

断熱材の役割についてはこちらのページでも詳しくご紹介していますので是非ご覧ください。

▼断熱材の「役割」とは?働きを正しく理解しよう
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannetsu_roll/

住宅によく使われる断熱材の性能を比較

住宅によく使われる断熱材として、

  • グラスウール
  • 現場発泡ウレタンフォーム
  • 押出法ポリスチレンフォーム
  • セルローズファイバー

 
などが挙げられます。

それぞれの断熱材は、素材になっている原料、価格、施工のしやすさなどでメリットとデメリットが変わってきます。

グラスウール

グラスウールは、ガラス繊維を原料にして作られる綿状の繊維系断熱材です。
最も安価で、建物の断熱材としては非常にメジャーで、色々な場所に使用されています。
グラスウールは原料となるガラス繊維の太さが細いほど、より性能が上がり、重たくなります。

一般的なグラスウールのことを10k(1m₃で10kgであることを表します)、それよりも性能のいいグラスウールは「高性能グラスウール」と区別されます。

現場発泡ウレタンフォーム

現場発泡ウレタンフォームは、施工現場で原材料を混ぜ合わせて作る断熱材です。成分の「発泡」を現地で行うのが特徴です。
気密性に優れていて、断熱欠損が起こりにくいというメリットがあります。
押出法ポリスチレンフォーム

発泡ポリスチレンフォームや現場発泡ウレタンフォームよりも、より硬質な断熱材です。
畳の素材として使われることもあります。
セルローズファイバー
セルローズファイバー
古新聞紙を再利用して作られた繊維状の断熱材です。耐火性能や防音性能など、様々な付加価値を持っています。

それぞれの断熱材の性能を「熱伝導率」という具体的な数値で比較してみましょう。

断熱材

熱伝導率

グラスウール10K

0.050

セルローズファイバー

0.038

高性能グラスウール

0.036

押出法ポリスチレンフォーム

0.028

現場発泡ウレタンフォーム

0.026

 

断熱材単体で見た時の性能は、この数値が少なければ少ないほど高いということになります。しかし、実際の施工ではいずれの断熱材も国が定めている「基準となる水準」に到達させるように施工を行いますので、実際の住宅の断熱材の性能には大きな影響がありません。

ちなみにDANREIでは「リフォームにおける実用性」という考え方から、セルローズファイバーと高性能グラスウールを採用しています。

住宅で断熱材が使われる部位


断熱材は建物の「見えない場所」で使われる建材ですので、普段の生活で直接目にする事はありません。では、いったいどこに使われているのでしょうか。

  • 天井
  • 基礎
  • 外壁

 
などが挙げられます。

天井の上

天井の上に断熱材を使うと、建物が特に夏の暑さに対して強くなり、2階の暑さを防いで冷房が効果的に使えるようになります。

天井上の断熱材には、屋根の裏側(野地板や垂木など)に吹き付ける現場発泡ウレタンや、セルローズファイバー、グラスウールなどが使われます。

壁の中

壁の中に断熱材を使う事で、建物が暑さや寒さの影響を受けにくくなります。

壁の中の断熱材には、現場発泡ウレタンフォーム、グラスウールなどが使われます。

床の裏側

床下に断熱材を使うことで建物が冬の寒さに強くなり、

  • 足元の冷えを改善
  • 暖房が効果的に使える

 
といった効果が得られます。床の断熱材には

  • グラスウール
  • 押出法ポリスチレンフォーム

 
などが使われます。

基礎の立ち上がり

基礎の立ち上がりに断熱材を貼り付ける場合があります。

基礎の立ち上がりの内側に設置するときは「内基礎断熱」、外側に設置するときは「外基礎断熱」と呼ばれます。

基礎の立ち上がりの断熱材には押出法ポリスチレンフォームがよく使われます。

外壁の外側
外壁の構造材よりも外側に断熱材を設置して建物全体を断熱材で覆う方法があります。

このような方法で断熱材を設置することを「外張り工法」といいます。外張り工法の断熱材には押出法ポリスチレンフォームがよく使われます。

また、同じ部位に使われる断熱材にも色々な種類がありますが、どの断熱材を使うのかは工務店やハウスメーカーで異なります。

取引のある断熱材の会社もそれぞれ異なりますし、施工の仕様も大きく異なります。

ですので、「ここで家を建ててもらおう」と決めたのであれば、建物に使う断熱材は自ずと決まってきます。1つの会社が色々な種類の断熱材を取り扱うという事は余りありません。

もし自分が「この断熱材を使いたい」というものがあるのであれば、事前に工務店やハウスメーカーに確認をしておきましょう。

日本の住宅は断熱材が貧弱


現在の日本の住宅は総じて断熱性能が低いと言われています。

総務省の調査では日本の住宅約5000万戸のうち、昭和55年の省エネ基準よりも前の家に住んでいる人が全体の7割程度である事がわかっています。

この事が、家の中で寒さや暑さを感じやすい人が多い大きな原因となっています。

もし新築で住宅を購入する場合は断熱性能を重視することをおすすめします。また、既存住宅の断熱材についても「リフォーム」での改修が可能です。詳しくはこの後ご紹介します。

住宅の断熱材はリフォームで改修できる

断熱材の施工
既存住宅の断熱材であってもリフォームにより断熱材を改修する事ができます。
断熱材をリフォームする際のアプローチは2つあります。

1つは他の大規模なリフォームと同時に行う方法、もう1つは断熱材の改修だけを目的としたリフォームを行う方法です。

前者はクロスや床の張り替えなどを考えている時に一緒に断熱材も張り替えようという考え方です。断熱材の改修を怠ってしまうと、せっかくリフォームをしても「内装は新しくなったけど建物は寒い・・・」という状態になってしまうので忘れずに行うようにしましょう。

後者は「建物の暑さ、寒さに関する問題だけを解決したい」という人におすすめです。なぜなら、「非破壊工法」と呼ばれる方法で断熱改修を行えばコストと工期を大幅に抑える事ができるからです。

まとめ

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今回は住宅に使われる断熱材について、種類、特徴、役割などをご紹介してきました。

住宅にとって断熱材は非常に大切な存在です。家を建てるときは「しっかりと断熱材の施工にも力を入れているか」を調べることをおすすめします。

また、既存住宅であってもリフォームによって断熱材の改修を行えば普段感じているような「暑さ・寒さ」の問題を解決できます。

DANREIでは「非破壊工法」による断熱材の改修に特化したリフォームを行っています。

こちらのページでも詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!

▼断熱リフォームを徹底解説!効果や種類、費用とは?【保存版】
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannetsu-reform/

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