老後に備えて検討してほしい「断熱リフォーム」|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2020.12.07 / 更新日 2024.12.14
断熱リフォーム
老後に備えて検討してほしい「断熱リフォーム」

WRITER

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廣澤 健一郎
環境省認定うちエコ診断士

地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。
老後に備えたリフォームというと、
「壁紙を新しくする」
「キッチンを変える」
「浴室をユニットバスにする」
「段差を無くして、手すりをつける」
などを考える方が多いのではないでしょうか。目に見える場所はどうしても気になりますよね。
しかし、私がおすすめしたいのは「見えない場所」のリフォームである「断熱リフォーム」です。
これまで日本では建物の断熱性能があまり注目されてこなかったこともあり、リフォームについても「断熱性能をあげよう」と気にされる方はあまり多くないように感じます。しかし、断熱リフォームは健康な暮らしを実現する上でとても大切なリフォームなのです。
室内の「温度差」で健康が失われるかも
同じ建物でも暖かい場所と寒い場所で温度差があります。例えば、冬のお風呂場とリビングの温度差は大きくなりがちです。
暖房で暖かいリビングから冷えた廊下を通り、寒い脱衣所で洋服を脱ぎ熱いお風呂に入る。これはどのお家でもよく行われていることだと思います。しかし、このとき実は体に見えない負担がかかっていることをご存知でしょうか。
暖かい場所では、血管は広がっており血圧は低い状態ですが、寒い場所に行くと血管は収縮して血圧は上がります。暖かい部屋から寒い部屋に移動すると急激な温度の変化で血圧も急激に変わります。血圧が急激にかわると心臓に負担がかかり脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすこともあります。
このことを「ヒートショック」と呼び、実は毎年多くの高齢者がヒートショックにより命を落としています。
健康に過ごすためには、家の中の温度差をできるだけ少なくすることが大切ですが、そのために重要なのが断熱性能です。断熱性能が低い家は、家の中の熱がどんどん外に出て行ってしまいます。暖房が効いていない場所では室外と温度があまり変わらない事もあります。
断熱性能が高い家は、クーラーボックスや魔法瓶と同じで熱が外に出ていくのを断熱材が妨いでくれます。また、外の冷たい空気が家の中に侵入するのを防ぐことも可能です。冬の寒い夜に外気温が下がっても、家の中の温度も同じように下がってしまうことがなくなります。
断熱性能を上げる工事
では家の断熱性能を高め、家の中の健康リスクをなくす断熱リフォームとは具体的にどのようなリフォームのことをいうのでしょうか。窓、床の2つの部位に注目してみましょう。
家の中で大きな温度差ができにくい家は、これらの部位の断熱性能が高くなっています。窓や床の断熱性能を決めるのはそれぞれ窓の性能、床下断熱材の性能です。これらをより高性能なものにするリフォームこそが重要であると言えるでしょう。
窓の断熱性能を上げるには
窓の断熱性能を向上させるリフォームには大きく2種類の方法があります。
- 窓を交換
- 内窓を取り付ける
窓を交換する時は、窓ガラスが2重になっている複層ガラスとサッシ部分が樹脂でできている窓を選ぶと良いでしょう。
複層ガラスは、2枚のガラスが合わさった寒さに強い窓ガラスです。また、サッシについても、熱が伝わりにくい「樹脂」でできたものを選びましょう。
また、窓そのものを取り替えなくても内窓の取り付けで断熱性能を上げることができます。内窓は現在の窓はそのままに室内側にもう一枚取り付ける窓です。窓そのものを2重にすることで冷気が伝わるのを防ぎ、部屋を暖かく保つことができます。
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床の断熱性能を上げるには
フローリングは足を直接つけて歩く部位ですので、その分寒さが直接伝わりやすい部位です。床下に断熱材を設置することで、床下からの冷気による底冷えを減らすことができます。
床下への断熱材の設置方法には、「既存の床を剥がして上から設置する方法」と「床下や小屋裏に断熱材を持ち込んで設置する方法(非破壊工法)」の2つがあります。
非破壊工法は元々の床を剥がさずに行う断熱リフォームです。通常のリフォームに比べて施工費用を抑え工期を短くする事ができるので、リフォームの計画によって施工方法を選ぶといいでしょう。
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まとめ
老後を考えて、家の断熱性能をあげたほうがよい理由と具体的な建物の断熱性能を上げるためのリフォームを解説しました。
住宅の断熱性能は、歳月を経るごとに段々重要視されるようになってきました。例えば、平成4年の基準で建てられた家と平成28年の基準で建てられた家とでは暖かさがかなり違います。
断熱性能を上げるリフォームには、省エネになるため補助金制度や減税制度もあります。お見積りの際には、補助金の対象になるかも確認して見ましょう。


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業界初の10年間工事品質保証
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。
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