2024年度はどんな補助金が断熱リフォームで活用できる?|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2023.11.20 / 更新日 2023.11.21
補助金・減税・節約
2024年度はどんな補助金が断熱リフォームで活用できる?

WRITER

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矢崎 拓也
環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。
こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。
今回は2024年度に断熱リフォームで活用が見込める補助金についてご紹介していきます。
目次
2023年のおさらい
2023年度に断熱リフォームで活用ができる補助金として
- こどもエコすまい支援事業
- 先進的窓リノベ
- 各地方自治体の補助金
があります。
特に先進的窓リノベ事業はこちらのコラムでもご紹介しましたが予算は1000億円、最大補助額200万円とかつてない補助額であることが大きな話題となりました。
実際《断熱リフォームの匠》でも内窓のご依頼が殺到し、お客様には施工を3ヶ月以上お待ちいただくような状況となったことから、非常に多くの方がこの補助金を活用されようとしたのを肌で感じました。
2024年度にはどんな補助金がある?
2024年の断熱リフォーム関連の補助金ですが閣議決定により、
①質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮)
②断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(仮)
③既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業
となることがほぼ確定したと言えるでしょう。
①はこどもエコすまい、②は先進的窓リノベの2024年版という位置付けですね。
③は2024年から新たに追加される、賃貸住宅のオーナーさん向けの補助金となります。
具体的な補助額等については別途改めてご紹介させていただきます。
2023年8月23日に政府が実施した第7回GX実行会議では、2024年度は1484億円を投じて高断熱窓などの支援を促すこと、窓支援に2023年の2倍にあたる40万戸超の予算措置を行うことが名言されています。
このことからも、先進的窓リノベ事業は2024年度も続投されることが予想できますね。
補助金の詳細内容は例年12月頃に発表される予定です。
来年度の補助額は今年度より増える?
窓の補助額は今年と同額程度か
2024年度の補助額が2023年度に比べてどうなるのかについてですが、恐らくほぼ同じくらいになるのではないかと思われます。
環境省の資料には、内窓の設置やガラス交換に対して補助金を給付する事業をすること、補助率が2分の1相当であること、対象商品は熱貫流率1.9以下であることなどが記されています。
これらの条件は2023年度の先進的窓リノベと同じ条件であることから、2024年度の事業も先進窓リノベと同等程度の補助金額であることが予想できます。
窓の断熱性能の低さは寒さの大きな原因となることから、省エネルギー化のために窓の高断熱化には力を入れたいという政府の思惑が伺えますね。
断熱施工の補助はどうなる??
第7回GX実行会議で明言されたZEHの購入やリフォーム支援ですが、これは2023年度のこどもエコすまい支援事業の後継になると思われます。
こどもエコすまい支援事業は施工条件の敷居が低いことが特徴でしたが、2024年度も2023年度と同じような枠組みになるのではと予想しています。
1つ気がかりなのは1年間で消費する住宅のエネルギー量をゼロ以下にする、と記されていることです。
2025年以降、「省エネ基準義務化」により新築住宅では断熱等級4以上の適合が求められるようになります。しかしその一方でリフォームによる断熱改修には確認申請が必要な場合を除いてそのような決まりはありません。
私としては快適な空間作りに欠かせない断熱材の重要性を伝えるという意味でも、ぜひ補助額を増やして欲しいところですね。
地方自治体の補助金
地方自治体で活用できる補助金ですが、各自治体により方針は異なるものの大きな流れとして言えるのは「増えることはあっても減ることはない」です。
やはり国の方針に足並みを揃えていきたいといったところでしょうか。
補助金の詳細内容は例年1月頃に発表される予定です。
まとめ
今回は2024年度の補助金についてご紹介してきました。
詳細が分かり次第、随時更新をしていきます。
政府は省エネ化に大きな力を入れており、家の断熱改修をするにはとてもいいタイミングだと思います。ぜひお得に断熱改修を実施して快適な暮らしを手に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。