断熱リフォームが断然お得な「こどもみらい住宅支援事業」とは?プロが解説!【2022年最新】|断熱リフォームの匠

コラム

2022.01.28 / 2022.10.05

補助金・減税・節約

断熱リフォームが断然お得な「こどもみらい住宅支援事業」とは?プロが解説!【2022年最新】

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廣澤 健一郎

環境省認定うちエコ診断士

地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。

こんにちは、《断熱リフォームの匠》の廣澤です。

2022年1月から、「こどもみらい住宅支援事業」がスタートしました。

この事業、その名の通り子育て世帯の支援が大きな目的ではあるのですが、実は子育て世帯でなくとも、一定の条件を満たす断熱リフォームで補助が受けられる制度なんです。

しかも、交付を受ける条件が他の補助制度に比べて比較的満たしやすく、とても使い勝手の良い仕組みとなっています。

このページでは、「こどもみらい住宅支援事業」(以下:「こどもみらい」)を活用した断熱リフォームについて解説していきます。

「分かりやすい!」と思ってもらえるような説明を心がけますので、どうかよろしくお願いします!

交付条件を満たす住宅とは?

補助金を受け取る上でまず確認しなければならないのが住宅に関する条件です。

「こどもみらい」は「住宅の所有者等」であれば申請することが可能です。

少し分かりにくいかも知れませんが、所有者”等”というのは所有者本人以外にその家族も含まれているからです。(厳密には管理組合や管理組合法人も申請ができますが、ここでは一旦置いておきます)

実はこれ、補助金の中ではかなり珍しいケースなのです。

というのも、こういった補助金は一般的に建物の「所有者」でなければ申請ができなかったり、「居住していること」が条件である場合が多いです。

しかし「こどもみらい」では所有者の家族、例えばご主人が所有している建物の申請を奥様が行うことができますし、普段住んでいる「自宅」以外に貸家や別荘などでも補助金を受け取ることができます。

こういった特徴からも「こどもみらい」は申請条件がかなり緩やかに設定されていることが分かります。

ぜひ積極的に活用していきたいところですね。

対象となるリフォーム工事とは?

続いて、どのようなリフォームが対象となるのか見ていきましょう。

「こどもみらい」で補助金の申請対象になるのは、以下のようなリフォーム工事です。

  1. 床の断熱リフォーム
  2. 屋根・天井の断熱リフォーム
  3. 開口部(窓・玄関ドア)の断熱リフォーム
  4. 壁の断熱リフォーム
  5. エコ住宅設備の設置

 
⑤のエコ住宅設備とは、太陽熱を利用したり、節水の工夫がされていたり、熱を効率的に活用していたり・・・といった省エネにつながる設備のことをいいます。

とはいっても、特殊な機械のようなものだけが対象というわけではなく、例えば「高断熱浴槽へのリフォーム」なども対象に含まれています。

ちなみに、断熱リフォームを支援する補助制度は「こどもみらい」以外にも各地方自治体で用意されていることがありますが、窓の工事に限定されている所が多いです。

「こどもみらい」が住宅の断熱リフォーム全般に活用できる制度であることがわかりますね。

交付される額はどのくらい?

「こどもみらい」のHP では、どんなリフォームがどれくらいの交付額なのか、細かな一覧で掲載されています。一般的な住宅で断熱リフォームをした場合の例を見ていきましょう。

①床の断熱リフォーム
床の断熱リフォームを行う場合、

断熱材の使用量が3.0㎥(立法メートル)以上の工事に61,000円の補助が出る

と書かれています。・・・ちょっとこれでは分かりづらいですね。

ざっくりと、1階床の施工面積が約40㎡なら補助が61,000円出るかも、くらいのイメージで考えてください。

ちなみに一応の目安として、1階にLDK(16帖)と浴室・トイレ・洗面所・廊下・階段があれば概ね40㎡前後です。

②天井・屋根の断熱リフォーム
天井のリフォームについては、使用量6.0㎥以上で36,000円が交付されます。

こちらも床と同じく、言いかえると天井の施工面積が30㎡以上なら補助が36,000円出るかも、と考えてみてください。

2階の床面積が30㎡以上であれば、天井の面積も恐らく同じくらいになるはずです。

③開口部(窓・玄関ドア)の断熱リフォーム
窓やドアの断熱リフォームは、「窓の面積が◯◯㎡以上の窓は◯◯円」という形式で決められています。

内窓の設置を例にすると、リビングなどにある掃き出し窓1ヶ所につき21,000円の交付、というイメージです。

腰窓のサイズだと1ヶ所16,000円。また、トイレなどの小さい窓には1ヶ所14,000円が交付されると思っていれば、だいたい合っているでしょう。

ただし、あまりにコンパクトサイズの窓は交付対象から除外されています。

④壁の断熱リフォーム
壁の中に断熱材を充填する断熱リフォームにも補助が交付されます。

壁の場合は6㎥の使用量で102,000円です。

これもざっくりと言うと、長さにして約25m以上の壁に断熱材を充填する工事なら対象になると思われます。

25mの壁というと、おおよそ縦横6m少々の正方形ですから、例えばリビングダイニングをぐるっと壁断熱すれば、問題なく補助に足りる量となるでしょう。

ただし、壁の断熱リフォームは一度壁を解体しなければ施工できませんので、そのための付帯費用がかかることが難点です。

⑤エコ住宅設備の設置
省エネタイプの給湯機や節水型トイレへの交換に対しても補助金が出ます。

この中には先ほどもご紹介した通り、高断熱浴槽へのリフォームも含まれていて補助額は24,000円です。

各設備メーカーでは、断熱性能を高めたユニットバスを販売していますので、該当するユニットバスを選ぶようにしましょう。

交付の「下限額」には注意!

この交付額については、ひとつ注意点があります。それは、交付予定額が50,000円を下回る工事だと申請ができない点です。

例えば、天井の断熱リフォームは補助額が36,000円ですので、単体では申請ができません。窓1枚だけの断熱リフォームというのも同様です。

つまり、交付申請するには、交付予定額が50,000円以上になるように、断熱リフォームのプランを積み上げる必要があるのです。

天井の断熱リフォームと同時に掃出し窓1枚の内窓設置をすると、36,000円+21,000円で合計57,000円となりますから、申請ができるようになります。

「こどもみらい」の存在を知らずに費用を最小限に抑えようと工事範囲を狭めすぎると、かえって損をする羽目になるので注意してくださいね。

とはいえ、他の補助制度と比較すると交付条件をクリアするのは難しくありませんので、交付条件を満たす工事プランになっているか、リフォーム業者に確認することをおすすめします。

交付手続きや交付までの流れは?

さて、補助金申請はどうやるのでしょうか?複雑な書類を何枚も書かないといけないのでしょうか?

実は「こどもみらい住宅支援事業」では、断熱リフォームの工事が完了した後に、業者(リフォーム会社)が申請をすることになっています。自分で申請業務をしなくて済むのでとてもお手軽ですね。

その代わり、身分証明書のコピーなど必要な書類を用意業者に渡す必要があります。スムーズに申請まで完了するためには、業者への協力が欠かせません。(※2022年1月現在、申請に必要な書類がすべて発表されている訳ではありませんので、今後の情報発信が待たれます)

さて、提出した申請書類が無事に審査を通過すると、登録事業者にまずは振り込まれます。

その後、事業者からお手元の口座へと振り込まれる2段階の振り込みになっています。振り込まれる段階になったら、登録事業者に口座番号を教えてあげる必要がある訳ですね。

この時、契約書を取り交わした名義と同じ名義の口座でないと補助金が受け取れませんので注意してください。ご主人様の名義で契約をした場合は、奥様の口座では受け取れないということですね。

最終的にお手元に補助金が振り込まれるのは、工事完了から最低でも2〜3ヶ月はかかると思っていてください。なお、交付申請の受付開始は2022年3月からの予定です。

おわりに

今回は、「こどもみらい住宅支援事業」について、その制度の特徴や代表的な断熱リフォームごとの交付額、申請条件や流れを説明してきました。

交付額が50,000円を越えるようにすれば、ほぼ全ての断熱リフォームが交付の対象となります。工事を考えている範囲でどれくらいの補助がつくのか、なんとなくイメージできましたでしょうか?

断熱リフォームに対する補助制度は他にも色々ありますが、補助対象の製品が窓に限定されていたり、必ず2ヶ所以上(床と窓、など)を同時に工事しなければならないことが多かったりと、さまざまな条件があります。

そういった条件が「こどもみらい」の場合は少なく、非常に利用しやすい制度として設定されています。

この機会に、「冬に寒く、夏に暑い」家に別れを告げて、快適に過ごせる家を手に入れてみませんか?もし断熱リフォームに興味を持っていただけたようでしたら、こちらのページで詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

この解説が、皆様の快適な暮らしのお役に立てば幸いです。