断熱リフォームを古い家で行いたい人必見!コストや効果などを解説|断熱リフォームの匠

コラム

2020.08.25 / 2022.03.01

断熱リフォーム

断熱リフォームを古い家で行いたい人必見!コストや効果などを解説

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

「断熱リフォームを古い家で行おうと思っています。断熱リフォームを行えば古い家でもしっかりとした効果は得られるのでしょうか?」

 
このような疑問にお答えします。このページでは築20年を超えるような古い家に断熱材を設置するリフォームについて

  • 見込める効果
  • 必要な経費
  • リフォームを行う際に注意すること

 
などの視点からご紹介していきます。

古い家の断熱リフォームには効果がある?

まずそもそもの疑問として「古い家の断熱リフォームには効果があるのか?」と思われている方もいるのではないかと思います。

結論から言うと、古い家であったとしても断熱リフォームにより十分な断熱性能を得ることが可能です。

日本の住宅業界において断熱材の性能が注目され始めたのは寒冷な場所以外ではそれほど昔の話ではありません。築20年を超えるような古い家では、多くの建物で断熱材が入っていなかったり、入っていたとしても不十分な性能しか持ち合わせていないケースが大半です。

ですので、断熱リフォームで高性能な断熱材を新たに設置すれば十分な断熱性能を得ることが可能です。

ただし、気密性能については断熱リフォームだけでは、全館空調を使用するような高気密高断熱を謳う建物と同等のレベルまで引き上げることは困難です。リフォームを検討される場合は、自分が断熱材にどの程度の性能を求めるかを事前に整理しておくことが大切です。

古い家の断熱リフォームにかかる経費

古い家に対して実際の断熱リフォームを行う場合にかかる経費はどれくらいなのでしょうか。これは断熱リフォームを検討する部位によって異なってきます。

断熱材のリフォームを行う部位は大きく

  • 天井

 

の3種類です。それぞれの部位の断熱リフォームにかかる費用は一般的には

  • 天井→50万円程度
  • 床→200万円程度
  • 壁→200~300万円程度

 

の費用が必要であると言われています。断熱リフォームの作業工程は

  • 既存の天井や床や壁の撤去
  • 新規の断熱材の設置
  • 工期期間の仮住まい
  • 内装材の交換

 

など、とても大掛かりになる作業が多く、その分費用もかさんでしまう傾向にあります。天井や床下であれば、既存の床や天井を壊さずに行う「非破壊工法」を取り扱う業者であれば比較的低コストで行うことが可能です。


例えば、《断熱リフォームの匠》が行う非破壊工法による天井や床の断熱リフォームは建物の大きさにもよりますが

  • 床→50~60万円程度
  • 天井→30~40万円程度

 

で行うことが可能です。また、建物のどの程度の範囲で断熱リフォームを行うかによっても費用は変わってきますので、しっかりと計画を立てることが大切です。

古い家の断熱リフォームを行う際に注意すること

古い家の断熱リフォームを行う際には

  • 建物のどこかに不具合が発生していないか
  • 期待する効果に見合った施工内容になっているか

 

について事前にしっかりと確認をするようにしましょう。

建物のどこかに不具合が発生していないか

古い家では老朽化による不具合が起きるリスクも大きくなります。例えば小屋裏なら雨漏りの被害、床下ならばシロアリの被害に遭っている可能性が考えられます。これらの不具合に気づかないまま断熱リフォームを行なってしまうと、リフォームそのものが台無しになってしまうだけでなく、かえって建物の寿命を縮めてしまう可能性も大きくなります。

リフォーム前には建物の不具合の有無をしっかり確認するようにしましょう。

得たい効果に見合った施工内容になっているか

断熱リフォームにより得られる効果は部位により異なります。例えば、窓は熱の出入りが特に激しい場所なので、窓の断熱効果を高める内窓の取り付けのリフォームを行えば大きな断熱性能の向上が見込めます。
一方で、壁の断熱リフォームは窓の断熱リフォームに比べて莫大な費用がかかりますが、断熱性能を向上させた時に得られる効果は窓を下回る事が想定されます。

また、床下の断熱リフォームは冬の寒さの改善には効果を見込めますが、「夏の2階の暑さをなんとかしたい」という人であれば小屋裏の断熱リフォームを優先しておこなうべきです。

このように断熱リフォームは部位により得られる効果やコストが異なりますので、得たい効果に見合った施工内容になっているか確認するようにしましょう。私としてはまずは「内窓」の設置を検討することをおすすめします。

まとめ


今回は古い家を断熱リフォームするに際しての、費用にかかる料金の目安や注意点などについて解説してきました。古い家でも断熱リフォームで建物の断熱性能を上げることは可能ですが、限られた予算の中でどの工事を優先するか、また「予想外のトラブル」のリスクを小さくすることが重要です。

断熱リフォームの匠では床や天井を剥がさない「非破壊工法」での断熱リフォームをおこなっており、床下や小屋裏の断熱材の状態を調べる無料調査を実施しています。もし断熱リフォームに興味のある方は是非ご相談ください!