カーテンで寒さ対策を行う時は〇〇に注意!意外な落とし穴とは|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2018.12.12 / 更新日 2023.10.25

寒さ・暑さ対策

カーテンで寒さ対策を行う時は〇〇に注意!意外な落とし穴とは

カーテンと太陽光

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。

今回はカーテンの寒さ対策についてお話ししていきます。

カーテンの選び方や使い方を工夫すればとても効果的に部屋の寒さを和らげることができます。

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

厚みのあるカーテンを選ぶ

厚手のカーテン
まずはカーテン生地の”厚さ”に注目しましょう。

厚手のものほど保温効果や遮光性が高くなります。

お店で買う時はサンプルを触って薄いカーテンを選ばないようにしましょう。

もし通販で購入する場合でも生地の厚さが書かれていますのでなるべく数字が大きいものを選ぶといいと思います。

また、厚さ以外に”遮光性能”を参考にするのもアリです。

多くのカーテンは光を当てた時の遮光度に応じて遮光性能の等級が定められていますが、遮光性の高いカーテンの方が厚手であることが多く寒さ対策としても活躍が期待できます。

カーテンの厚みでもう1つのポイントは裏地の有無です。

裏地のあるカーテンの方が寒さ対策の効果をより見込めますので、こちらも忘れずに確認するようにしましょう。

窓とサイズが合っているか確認!

カーテンの隙間からの冷気に注意
カーテンを購入する時に気をつけたいのは「サイズ違い」です。

カーテンの長さが足りずに窓枠がカーテンからはみ出してしまっている状態だと、隙間から外の冷たい空気がどんどん内側に流れ込んでしまいます。

カーテンの購入前にあらかじめ窓枠のサイズを測っておくのを忘れないようにしましょう。また、カーテンをレールに取り付ける際は両端を窓側のレールに取り付けるようにしましょう。

腰窓についても、なるべく全体を覆ってしまうくらいのサイズのカーテンの方が寒さ対策として効果的です。

裏側の結露には注意


カーテンで注意すべきはやはり裏側の結露です。

結露をそのまま放っておくとカビが発生して健康にもよくありません。

夜に雨戸を閉めておけば窓の近くが冷えにくくなって結露を抑えることができます。また、朝起きた後はタオルなどでしっかりと結露した水を取り除いておくことが大切です。

結露を起こさないためには部屋の湿度を40~60%に収まる様にすればいいと言われています。

まめに換気を行い、湿度が高くなりすぎないようにしましょう。

絶対湿度が分かる温湿度計をおいておけば室内の水分量が正確に分かるので湿度の管理がやりやすくなります。

「いろいろと考えなきゃいけないのは面倒・・・」という方におすすめなのは内窓(二重窓)の設置です。

内窓を設置すれば空気の層が作られて結露の発生そのものを抑えることができます。また、断熱効果もあるためカーテンと併せれば部屋全体がグッと暖かくなります。

日光を遮るため朝寝坊には注意


厚手のカーテンは寒さ対策には効果的ですが、遮光性能が上がると朝になっても部屋の中が明るくなりません。

特に雨戸も閉めると完全に部屋の中が真っ暗な状態となります。

「朝になったことに気づかずうっかり寝過ごしてしまった・・・」とならないように気を付けましょう。

目覚ましをセットしたり、朝にエアコンのスイッチを入れるようにして起きやすくする、などの工夫をするといいと思います。

日中はカーテンを開けて日光を取り込む


遮光性能の高いカーテンは寒さ対策として活用することもできますが、同時に太陽の光も遮ってしまうので、日中の部屋の室温を上げにくくする原因となってしまう事があります。

日中は建物の温度を上げるためにカーテンを開けておくのが望ましいです。特に南側の窓は夕方頃まではカーテンを開けておいても大丈夫です。

ただしカーテンを開けることには防犯上のリスクも考えられます。補助鍵を活用して防犯性能を高めるなどの工夫をするのがおすすめです。

さいごに

今回はカーテンを寒さ対策という視点からご紹介してきました。

カーテンは部屋の配色のアクセントであることはもちろん、実用的な寒さ対策の一面も見逃せません。

ぜひ自分の好みにあったカーテンを探してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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