内窓は暑さ対策にも最適!夏を涼しく過ごそう|断熱リフォームの匠

コラム

2020.12.26 / 2021.08.26

内窓・窓リフォーム寒さ・暑さ対策

内窓は暑さ対策にも最適!夏を涼しく過ごそう

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

株式会社テオリアハウスクリニック入社後、断熱事業に携わる。現在は既存住宅の断熱調査を中心に、セミナー講師や各媒体からの取材など、社内の断熱体制強化にも取り組む。

「内窓が暑さ対策になるって本当ですか?内窓で行う暑さ対策について詳しく知りたいです。」

このような疑問にお答えします。

結論から言うと、内窓には暑さ対策の効果があり建物を外の熱気から守る働きがあります。しかし扱い方によってはかえって逆効果になってしまう場合もあるので注意が必要です。

このページでは

  • 内窓が暑さ対策になる理由
  • 内窓の暑さに関する注意点

についてご紹介します。

そもそも内窓で暑さ対策とは


そもそも

「内窓って暑さにも効果があるの?」

と思われる方も多いのではないかと思います。

「内窓は寒さをなくすためのもの」
というイメージを持っているのではないでしょうか。

しかし、内窓は暑さ対策にもなります。なぜなら内窓を取り付けることで、「部屋の外の熱気が伝わりにくくなる」からです。

夏場の冷房の設定温度は「28℃」ですがもし

「エアコンを付けても部屋の中がとても暑い」
「エアコンの設定温度をかなり下げている」
「冷房を消すとすぐに部屋が暑くなる」

と普段から感じている方は「内窓」が解決の糸口となってくれるに違いありません。

内窓に暑さ対策の効果がある理由


では、どうして内窓を取り付けると部屋の外の熱気が伝わりにくくなるのでしょうか。ポイントは窓の

  • 断熱性能
  • 遮熱性能

という2つの性能が上がることにあります。

断熱性能が上がる

熱を伝えにくくする性能のことを「断熱性能」といいます。

断熱性能が高ければ高いほど、夏の暑さや冬の寒さが部屋の中に伝わりにくくなります。

ちなみに窓は元々建物の中でも断熱性能が特に低い場所として知られています。季節にもよりますが部屋の中と外の熱の行き来は約5割〜7割が窓で行われるといわれているほどです。

内窓をつけると、熱を伝えにくいガラスやサッシが新たに取り付けられるのはもちろん、2つの窓の間に生まれた「空間」が熱を伝えにくくする働きを持っていることから、断熱性能を大きく引き上げることができます。

遮熱性能が上がる

現在内窓として使われる性能の高い窓は「複層ガラス」「Low-E加工」という構造になっています。

「複層ガラス」とは、ガラスとガラスの間に「中空層」という空気やガスの層をはさみ込んだガラスのことで、ただガラスを合わせるよりも性能が大きく上がります。

「Low-E加工」はそんな複層ガラスにさらに「遮熱」の効果を追加するための技術です。

中空層の内側に薄い金属の膜を作って外の熱を通さないようにする働きがあり、水筒やタンブラーの「魔法瓶」と作りがよく似ています。

遮熱性能が上がることで、熱源となる太陽の光を部屋の中に入れないようにすることができます。

内窓で暑さ対策を行うつもりが逆効果になることも!?


内窓で断熱性能をあげることで暑さに強くすることができますが、場合によっては逆に内窓が暑さの原因となってしまうこともあります。

ここではその原因である内窓の「日射」に対する働きや対策方法についてご紹介していきます。

同じLow-Eでも「日射」の扱いが異なる

先ほどLow-E加工には「遮熱」効果があるとご紹介しましたが、実は窓のLow-E加工には

  • 日射を取り込むタイプ(日射取得型)
  • 日射をさえぎるタイプ(日射遮蔽型)

の2種類が存在します。

何が違うのかというと「夏と冬、どちらに向いているか」という点です。

先ほどもご紹介した日射遮蔽型の窓は外の太陽の光がなるべく部屋の中に入らないようにするため、「夏の暑さ」対策に向いています。

一方、日射取得型の窓はできるだけ外の太陽の光を部屋の中に取り入れようとしますので、「冬の寒さ」対策に向いています。

ですので取り付けるタイプを誤ってしまうと

「確かに冬は暖かくなったけど夏になると暑くてしょうがない」

となってしまいます。
それぞれ

  • 日射遮蔽型:「西側」の窓
  • 日射取得型:「南側」の窓

に使うのが適しています。

「南側の窓を日射取得型にしてしまうと冬は良くても夏は暑いんじゃないの?」

と思われるかもしれません。

確かにその通りです。しかし南側の窓は西側と比べ、より多くの光を外の軒や庇が防いでくれます。

夏場の弱点を軒や庇でフォローしつつ、冬場に強みを活かそうというわけです。

一方西側は南側に比べて太陽が低くなることから軒や庇での日射対策が行いにくい方角です。

ですので夏の西日を部屋の中に取り込まないようにする日射遮蔽型の窓がおすすめです。

日射を反射する窓と取り込む窓、使い分けが大切です。

直射日光をさえぎる工夫を忘れずに

夏場の日射ですが、先ほどもご紹介したように「軒」や「庇」での対策が効果的ですが、もしついていなかったり不十分なようでしたら自分で工夫して対策を行いましょう。

例をあげると

  • すだれやよしず
  • サンシェード
  • アサガオなどのツタ類の植物
  • カーテン

などです。

ポイントは部屋の内側よりも外側から行える対策の方が効果が大きいこと。例えば同じすだれでも外側からつけるのと部屋の中でつけるのとでは暑さ対策の効果に違いが生まれます。

もちろん難しい場合もあるとは思いますが、日射対策は外側から行うのがおすすめです。

まとめ


今回は内窓の暑さ対策についてご紹が介していました。

内窓を活用することで寒さ対策と暑さ対策の両方が行えますが、夏場には日射を部屋の中に取り込むことで逆に暑さの原因となることもあります。

日射対策として庇や軒といった元々建物に備わっているようなしっかりしたものだけでなく、サンシェードやすだれなど、自分でも対策を行うことは可能なので、忘れずに行うようにしましょう。

断熱リフォームの匠では内窓の取り付けのための無料調査を行っています。それぞれの建物の特徴に応じてスタッフが適切な商品をご提案させていただきますので、内窓を検討されている方はぜご相談ください。