内窓リフォームの業者選びのコツをプロがホンネで解説!|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2024.03.01
内窓・窓リフォーム
内窓リフォームの業者選びのコツをプロがホンネで解説!
WRITER
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矢崎 拓也
環境省認定うちエコ診断士
大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。
こんにちは、《断熱リフォームの匠》の矢崎です。
内窓リフォームは工期が非常に短いことや、寒さ暑さ対策で大きな効果を得られることから近年注目が集まっているリフォームです。
しかし実は奥がとても深く、多くの知識や技術力が求められるサービスでもあります。
日本には数多くの窓の工事店が存在しますが、中には内窓の特性をあまり理解せず、本来は必要になるはずの断熱の知識を持たずにただ単純作業として内窓リフォームを取り扱っている業者さんもいらっしゃいます。
今回は内窓リフォームで後悔しないための業者選びのコツについて、プロの視点も交えつつ本音でお話しします。
なるべく相見積もりする
リフォームの満足度を高めるには、やはり相見積もりされるのがオススメです。
もしかすると「せっかく来てもらったのに悪いかな・・・」と思うかも知れません。
しかし業者はプロですから相見積もりももちろん想定内ですし、他社で依頼が決まったからと機嫌を悪くしてしまうようではビジネスそのものの資質を疑わざるを得ません。
相見積もりの際は書面のやり取りだけでなく、実際に来てもらうようにしましょう。
金額以外にも分かることはたくさんありますし、「この業者は合わないかも知れないな」と肌で感じられます。
内窓は業者が違っても商品のレパートリーがほとんど変わりません。
だからこそ、質問をした際の回答やメールや電話での返答といった要素を比較検討できる貴重な機会となるでしょう。
補助金の取り扱いは確認必須
相見積もりをする際に必ず確認していただきたいのが、「補助金を受け取るための事業者登録をしているか」です。
事業者登録していない業者ですと、国と補助金のやり取りをする資格がなく工事をしても補助金を受けとれませんので注意しましょう。(先進的窓リノベ2024事業のHPには事業者一覧が公開されています)
また、意外かも知れませんが補助金についての知識に乏しい会社は珍しくありません。
「補助金」という言葉を口にしただけで面倒くさそうにされたり、中には「補助金は自分でやってください」と言われた方もいるようです。
国の『子育てエコホーム支援事業』や『先進的窓リノベ2024事業』は「自分でやってください」がそもそも成立しませんし、市区町村や県の補助金も知識がないと手続きに時間がかかったり、簡単には申請ができないものです。
それらの手続きも含めてお願いできる窓業者さんを探すようにしましょう。
商品知識が豊富な業者を選ぶ
内窓のような断熱改修の施工には非常に幅広い知識が求められます。
内窓選びに失敗すると、冬は暖かくても夏がとても暑いという状況にもなりかねません。
何か質問をした時に明確な答えを返してくれるか、確認しておきましょう。
そういえば以前、お客様宅をお伺いした時に天窓(トップライト)に内開き型の窓が取り付けられているのを見てビックリしてしまった事があります。
確かに理論上は設置可能ですが、内窓は複層ガラスで構成されていてそれなりに重い物体です。
固定されているとしても、万が一外れて落ちてきたらと想像すると怖くてそんな提案は私には到底できません。
ただ売ろうとするだけでなくちゃんと「これは不向きです」という説明が出来るかどうかも、信頼のおける会社を探すには必要な要素だと思います。
業務への慣れ具合
たとえ知識が豊富でも、実務はまた別の問題です。
膨大な数の商品がありますし、業務に不慣れだと要望とは異なる窓を見積もりで提示してきたり、費用の辻褄が合わなかったり、間違って希望とは違った発注してしまったり、・・・と言うことも十分考えられます。
やり取りをしていて「あまり慣れてないのかな?」と感じる会社は避けたほうが後々のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
責任感やコミュニケーション力
私が日々自分に言い聞かせようとしていることに「業者は自分たちの目線で考えてお客様を置き去りにしてしまいがち」というものがあります。
実際SNSや動画サイトでは内窓リフォーム業者に対しても様々な不満や不安の声があることに気付かされます。
「本当はこの色にしたかったけど、業者さんに『これがいいですよ!』と押し切られて断れずに選んでしまって後悔している」「見積もりが全て口約束で行われたため確認ができないまま、欲しかったのとは違う商品で取り付けられてしまった・・・」
など、状況は多種多様です。
適切な商品を提案できるだけの知識やスキルは当然の前提として、やはり大切なのはお客様の意図を汲み取ろうとする気持ちを持つことだなと思います。
仕事の速さ
お客様宅でお話を伺うと意外に感じることがあります。
それは「見積もりを頼んだのに1ヶ月待っても届かない」「一定の期間待っても連絡が無い」という不満が思いのほか多いことです。
内窓だけの見積もりであればどれだけ問い合わせの多い時期でも10日〜2週間で提出できるはずです。
それが届かないのは、ただ忙しいというわけではないのだろうなと考えざるを得ません。
ただでさえ窓は非常に高価な買い物ですし、補助金はいわば「早い者勝ち」です。
くれぐれも対応が遅れて補助金を受け取れず、数十万円の損をしてしまった・・・とはならないようにしたいところです。
やはり素早い対応を心がけてくれる会社の方が、安心して工事を任せることができるのではないでしょうか。
まとめ
今回は内窓リフォームでの業者選びのポイントをお話ししてきました。
工事の満足感を高めるには値段だけでなく、商品知識の豊富さや適切な商品の提案力、信頼感や誠実さといった要素が欠かせません。
もし内窓リフォームの業者を検討の際はこのコラムを参考にしていただけると幸いです。
《断熱リフォームの匠》ではお家の断熱性能について無料調査を実施しています。もし興味を持っていただけたようでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。