先進的窓リノベ2025【9/15見直し対応】補助額早見表・申請手順|内窓・外窓・ドア|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2025.02.27 / 更新日 2025.10.17
内窓・窓リフォーム補助金・減税・節約
先進的窓リノベ2025【9/15見直し対応】補助額早見表・申請手順|内窓・外窓・ドア

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廣澤 健一郎
環境省認定うちエコ診断士

地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。
「先進的窓リノベ2025事業とは?」
「窓リフォームを補助金でお得にしたい!」
2025年も窓や断熱リフォームに活用できる補助金が充実しています。なかでも「先進的窓リノベ2025事業」は、還元率が高く、最大200万円の補助を受けられる注目の制度です。
本記事では、先進的窓リノベ2025事業の概要や補助金の申請方法、対象となるリフォーム内容について詳しく解説します。窓リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
先進的窓リノベ2025事業の最新情報
重要:2025/09/15以降の外窓・ドアに関する要件見直し
- 外壁等への新設、既存開口部の拡張、開口部の位置変更は原則対象外。
- 既存開口の交換でも、サッシ分割数を増やすと対象外(構造上やむを得ない最小分割は可)。
- ただし、改修後に断熱等性能等級5を満たす住宅は例外として対象(証明書類が必要)。
これらの要件見直しは、改修の前後で住宅の総合的な断熱性能が向上したとは考えにくい事例が確認されたことを受けて行われました。とくに、壁に新たに多数の窓を設けるなど、本来の趣旨と異なる工事が一部で見られたためです。
現在の予算上限 | 38%(残り62%) |
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※2025年10月17日時点の予算に対する補助金申請額の割合です。
断熱リフォームの匠では、先進的窓リノベ2025事業を活用した窓リフォーム(内窓・カバー工法等)の受付に対応中です。お気軽にご相談ください。

性能区分・サイズ・申請条件の要点
項目 | 内容 | 補足 |
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性能区分(Uw) | P(SS)=1.1以下/S=1.5以下/A=1.9以下 | 対象製品はメーカー発行の性能証明書で確認。 |
サイズ(面積) | 小(S)=0.2㎡〜<1.6㎡/中(M)=1.6㎡〜<2.8㎡/大(L)=2.8㎡以上 | 戸建/低層/中高層で補助額が異なる。 |
補助額イメージ | 例)外窓カバー工法:戸建の大(L)・P(SS)で〜22万円/窓 | 詳細は公式の補助額表で確認(工法/建て方/性能/サイズで変動) |
上限 | 200万円/戸 | 複数回申請可(各回で要件充足が必要) |
申請下限 | 窓リノベ単独で5万円以上 | 子育てグリーンと分けて申請しても合算不可。 |
ドアのみ申請 | 不可(窓工事と同一契約・同時申請時のみ対象) | 外気に面する開口に限る。 |
※数値・区分は公式要件に基づく抜粋です。最新条件・補助額の詳細は必ず公式表をご確認ください。
先進的窓リノベ2025事業とは
対象期間 | 2024年11月22日〜 2025年12月31日までに工事着手するもの |
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交付申請期間 | 2025年3月下旬~予算上限に達するまで (遅くとも2025年12月31日まで) |
対象となる住宅 | 既存住宅 (人の居住の用に供する家屋) |
補助対象 | 窓・内窓・外窓交換・玄関ドアの断熱リフォーム(開口部) |
下限・上限額 | 5万円〜200万円/戸 |
先進的窓リノベ2025事業の正式名称は、「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」です。この制度は、窓の性能向上にかかる工事費用の一部を助成し、住宅の省エネ化と脱炭素化を推進することを目的としています。
築年数の経った住宅では窓からのエネルギー損失が大きく、高性能な窓へリフォームすることで光熱費の削減や快適性の向上が期待できます。さらに、電気代やガス代の高騰への対策としても有効で、まさに今こそ活用すべき制度といえるでしょう。
交付の対象となる住宅
先進的窓リノベ2025事業は、建築後1年以上経過した既存住宅が補助の対象です。自己所有の戸建て住宅やマンションはもちろん、賃貸物件や別荘にも適用できます。そのため、「避暑地に別荘があるけれど、冬の寒さが厳しい」といったお悩みの解決にも役立つ制度です。
※築1年以内の住宅であっても、すでに居住している住宅であれば対象となります。
- 戸建住宅
- 集合住宅
- 別荘 など
さらに、マンションの管理組合名義での申請も可能なため、マンション全体の断熱改修にも活用できます。ただし、本制度は既存住宅が対象となるため、新築住宅は補助の対象外です。
対象となる窓の工事
補助金の対象として、内窓の設置や外窓の交換、カバー工法、ガラス交換などの改修工事が当てはまります。窓の改修方法はほぼ網羅されていると言えますね。
- 内窓の設置
- 外窓交換(カバー工法)
- 外窓交換(はつり工事)
- ガラスの交換
- ドアの交換(窓改修と同一契約の場合)
条件は、熱貫流率の基準を満たすもの(Uw1.9以下)が補助金交付対象となり、省エネ基準によるA以上の性能に該当する製品が対象とされています。


対象とならない窓リフォームの工事例
また、以下の工事(断熱性能に影響しない工事など)は補助対象となりません。内窓を設置すれば必ず補助を受けられる訳ではない点は十分注意しましょう。
- 外気に面していない窓・ドアの交換
- ドア板の一部を構成するガラスの交換
- 中古品を用いた工事
- ドア交換のみを補助対象とする工事
- 施主支給や材工分離による工事
- メーカーが保証しない方法により取り付けられた工事
9月15日以降に設置する外窓・ドアは、次の工事が原則対象外になります。①新設(外壁に新たな開口)②拡張③位置変更。既存開口の交換でも、サッシ分割数を増やすと対象外(やむを得ない最小分割は可)。また、同一開口部で複数製品を設置し、本事業と子育てグリーンに分けて申請することも不可です。例外として、改修後に断熱等性能等級5を満たす住宅は上記に該当しても対象となる旨が示されています(証明書類が必要)。
受け取れる補助金額
下限・上限額 | 5万円〜200万円/戸 |
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1戸あたりの補助金の上限は、5万円から最大で200万円です。この金額は窓1ヶ所ごとの改修方法、断熱性能、サイズという3つの要素で決まります。
得られる断熱性能で補助金額が異なる
先進的窓リノベ事業において、内窓の断熱性能は上から順にSSグレード、Sグレード、Aグレードという3段階に区分けされており、それぞれ補助金の金額が異なります。


注目すべきポイントは、より高グレードで高価な窓の方が実質の費用負担が安くなる場合があることです。上図の例では、Aクラスの窓よりもSクラスの窓の方が費用が高いものの、補助金を補填すると実質的な負担額はSクラスで施工したほうが安くなります。
一旦は工事費用を負担する必要があるものの、余裕があるようでしたら思い切って高グレードの断熱化を狙ってみましょう。
申請は「下限額5万円」が条件
窓リノベで補助金を受け取るためには、1回の工事につき補助金額が5万円以上となる規模で実施する必要があります。

そのため、先進的窓リノベ事業を活用する際は、補助金が5万円を超える工事を計画しましょう。
本制度では、受付期間内であれば何度でも申請可能です。ただし、断熱改修を小分けにして行う場合も、1回ごとに補助金額が5万円以上となるように調整する必要があるため、この点には注意しましょう。
申請から受け取りまでの流れ
先進的窓リノベ2025事業では、施主自身が申請手続きを行う必要はありません。むしろ、個人での申請は不可となっており、手続きはすべて施工業者が代行します。
ただし、申請できるのは事業の事務局に登録された業者のみです。補助金を利用するためにも、契約前に業者が事業者登録済みかどうかを必ず確認しましょう。

必要な書類
申請に必要な書類は基本的には業者が用意します。しかし、申請には運転免許証やマイナンバーカードといった現在の住所が明記されている身分証明書のコピーが必要です。
本人確認書類 | ・住民票 ・マイナンバーカード ・運転免許証 ・パスポート ・在留カード等 ・健康保険被保険者証等 |
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その他にも署名・捺印が必要な書類や受け取り口座に関する書類がありますのでリフォーム業者に確認を取っておきましょう。
振り込みは完工から3〜4ヶ月後
先進的窓リノベの補助金は事後申請タイプのため、施工後に必要書類を事務局に提出します。この審査に1〜2ヶ月程の時間がかかります。その後、補助金が国からリフォーム業者へと振り込まれ、業者を経由して施主はお金を受け取ります。
こういった流れを考えると、補助金を受け取るまでには完工から3〜4ヶ月はかかると思われます。時間こそかかりますが待っていれば振り込まれますので、「忘れた頃に手に入る」という感覚で過ごすのがちょうど良いかもしれませんね。
先進的窓リノベ2025事業と併用できる補助金
窓の断熱化と併用して他の部位の断熱改修も同時に実施すれば、住み心地はさらに快適になります。ここからは先進的窓リノベ2025事業と併用ができる補助金をご紹介します。
子育てグリーン住宅支援事業
先進的窓リノベ2025事業と相互補完の関係にある補助金に子育てグリーン住宅支援事業があります。子育てグリーン住宅支援事業は、床、天井、壁、窓、ドアといった部位の断熱リフォームで補助金を受け取ることができます。先進的窓リノベ2025事業が窓に特化しているなら、子育てグリーン住宅支援事業は広く浅くカバーできる制度というイメージですね。
窓(開口部)が補助対象として被りますが、同一窓で両補助金を併用することができません。先進的窓リノベ事業の方が窓リフォームの還元率が高いため、子育てグリーン住宅事業は窓以外の断熱リフォームで合わせて活用したい補助金です。
ちなみに制度の名前に「子育て」と付いてはいますが、持ち家であればどんな世帯でも申請の対象になります。
地方公共団体の補助金事業
地方公共団体の補助金は先進的窓リノベ事業と併用することができる場合があります。具体的には、国費が充当されていないものです。東京都の補助事業(災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業)などがそれに該当します。

例えば、上記のように124万円の内窓リフォーム(16面)をした場合、先進的窓リノベ事業の補助金額が約62万円、東京都の補助金が約32万円となるため、実質負担額は約30万円と還元率は75%を越えてきます。
まとめ
本記事では、先進的窓リノベ2025事業の概要や補助金の見込み額、申請方法について解説しました。近年の物価上昇に伴い、窓リフォームのコストだけでなく、光熱費の負担も増加しています。
高性能な窓へのリフォームは、省エネ効果を高め、快適な住環境を実現するための賢い投資です。補助金を活用できるこの機会に、ぜひご自宅の断熱対策を検討してみてください。


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