Low-Eガラスとはどんなガラス?特徴やメリットを紹介!|断熱リフォームの匠

コラム

2021.01.09 / 2021.06.29

内窓・窓リフォーム

Low-Eガラスとはどんなガラス?特徴やメリットを紹介!

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

株式会社テオリアハウスクリニック入社後、断熱事業に携わる。現在は既存住宅の断熱調査を中心に、セミナー講師や各媒体からの取材など、社内の断熱体制強化にも取り組む。

Low-Eガラスについて調べている人「Low-Eガラスってなんですか?Low-Eガラスの特徴やメリットなどを詳しく知りたいです。」

このような方のためにこのページではLow-Eガラスについて

  • Low-Eの意味
  • Low-Eガラスの構造
  • Low-Eガラスのメリット
  • Low-Eガラスが使われている商品

などをご紹介していきます。

Low-Eガラスの「Low-E」とは


まずはじめに、Low-Eガラスの「Low-E」について見ていきましょう。

Low-EのLowとは「低い」
Eとは「放射(Emissivity)」を意味します。

つまり、Low-Eとは「低放射」という意味なんですね。

「ん?窓が放射?どういうこと?」と思われた人もいるかもしれません。

ここでの放射とは、「通り抜けようとしている」という意味だと思ってください。

では何が通り抜けようとしているのかというと「熱」です。

つまりLow-Eガラスとは、「熱が通り抜けにくいガラス」ということになります。

Low-Eガラスのメリット


Low-Eガラスの窓が普通の窓と何が違うのかというと「暑さや寒さへの強さ」です。

普通の窓は

  • 冬の室内の暖かい空気が窓から外に逃げていく
  • 夏の暑い空気が窓から部屋に入ってくる

といった事がよく起こります。

これは窓から「熱が通り抜けていること」が原因です。

それに対してLow-Eガラスは熱が通り抜けにくいので、その分寒さや暑さが伝わりにくくなっています。

元々窓は家の他の部位に比べてとても薄く作られている事から寒さや暑さの影響を受けやすい場所だと言われています。

その弱点を改善したのがLow-Eガラスというわけです。

Low-Eガラスの構造


Low-Eガラスはどのように熱の通り抜けを防いでいるのでしょうか。ポイントは「反射率」にあります。

私たちが普段「熱」と呼んでいるものは、厳密には「遠赤外線」といいます。

Low-Eガラスは普通の窓よりも遠赤外線をとてもよく反射します。ですので、窓を通り抜けようとした遠赤外線はLow-Eガラスにはね返されてしまうわけです。

「遠赤外線を反射しやすい=寒さや暑さに強い」ということなんですね。

ではLow-Eが具体的にどうやってそれを実現しているのかというと、ガラスの表面に特殊な「金属の膜」をコーティングしています。

金属の膜は銀などの金属とそれを保護する酸化亜鉛などを合わせて作られます。

この膜が「Low-E」の正体なのです。

Low-Eガラスが寒さに強い理由


Low-Eは特殊な金属の膜のコーティングです。

このコーティングがどこに行われるのかというと、ガラスの「内側」です。

ガラスとガラスを重ねたとき、

  • 外側に面している面
  • ガラス同士でくっついている面

の2つができます。

このうち、Low-Eのコーティングは、ガラス同士でくっついている面に対して行われます。

このようにガラス同士を重ねたガラスのことを「複層ガラス」といいます。

ちなみに複層ガラスはガラスとガラスをただ重ねただけの「合わせガラス」とは大きな違いがあります。

それは「中空層」の存在です。

ガラスは元々の断熱性能がとても低いことから、ただガラスを重ねただけでは単板のガラスと大きな違いはありません。

しかし、複層ガラスにはガラスとガラスの間に空気やガスの層が挟まれています。この部分のことを中空層といいます。

中空層は熱を伝えにくくする働きを持っており、このことが複層ガラスの断熱性能を大きく引き上げているのです。

Low-Eが採用されているほとんどのガラスは複層ガラスの構造になっていることから、「Low-E複層ガラス」と呼ばれます。

Low-Eと複層、2つの仕組みが合わさっていることが寒さに対する強さの秘訣です。

Low-Eガラスには2つのタイプが存在する


Low-Eガラスには

  • 日射取得型
  • 日射遮蔽型

という2つのタイプが存在します。両者の違いは「太陽光を跳ね返すか、積極的に取り入れるか」です。

「あれ?さっきまで跳ね返すって言ってなかったっけ?」と思うかも知れませんが、正確には

  • 部屋の内側の熱を跳ね返して部屋に戻す
  • 部屋の外側の熱を跳ね返して中に入れない

のどちらかになります。

日射取得型は太陽の光を取り込みつつ部屋の熱を逃さないようにするため、冬の部屋を暖かくすることができます。

日射遮蔽型は夏に暑さの原因となる太陽光を遮って部屋を暖まりにくくするので、冷房の効きがよくなります。

それぞれ日射取得型は南側、日射遮蔽型は西側への設置が適しています。また、南側の窓は夏場に太陽光が入ってこないよう、庇、軒、サンシェードなど別途対策を行う必要がありますので気をつけましょう。

まとめ

内窓の取り付け
今回はLow-Eガラスについて、意味やメリット、仕組みなどを解説してきました。

Low-E複層の窓と単板の窓とでは性能に大きな違いがあります。

もし家の中にいて「エアコンをつけても寒さ・暑さがなくならない」と感じてしまうのであれば、それは「窓の性能」が原因かもしれません。

断熱リフォームの匠では建物の断熱性能の調査を無料で行っています。

もしお部屋の寒さ・暑さが気になる方はぜひお気軽にご相談ください。