大規模リフォーム時は「断熱材」に要注目!後悔しないリノベの鍵|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2020.08.12 / 更新日 2022.03.01

断熱リフォーム

大規模リフォーム時は「断熱材」に要注目!後悔しないリノベの鍵

WRITER

WRITER

矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

お家のリフォームというと

「浴室をユニットバスに変えたい」
「和室をフローリングに変えたい」
「トイレを新しくしたい」

といったことを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

しかし、もしも壁や床を剥がすような大規模リフォームをするのであれば、ぜひ一緒にして欲しいものがあります。

それは、「断熱材の性能」です。

断熱材は普段見ることがない場所に使われる建材です。そのため中々意識がされにくいのですが、快適な生活を送る上ではとても重要な役割を担っています。

今回は、なぜ断熱材に注目すべきなのか、詳しくご紹介していきます。

大規模リフォームのついでに断熱をやった方がよい理由

大規模リフォームを行う際に断熱リフォームを同時に行ったほうが良い理由として

  • リフォーム後に「断熱もやればよかった」と後悔することがある
  • 大規模リフォームではコストを抑えることができる

 

が挙げられます。

リフォーム後に「断熱もやればよかった」と後悔することがある

リフォームにおいて多くの方が重要視されるのは「内装部分」つまり「表面的なキレイさ」だと思います。

確かにそもそも建物をキレイにする為のリフォームだとも思いますのでそれ自体は悪いことではないのですが、「それだけでは後悔するケース」もあります。


例えば、断熱性能の低い建物だと「確かに部屋はキレイになったけど、足元は寒い・・・」といった状態になってしまうことがあります。

断熱材は普段は目にすることがありませんし、寒さや暑さの問題は実際に住んでみないと分からない事ですので忘れられがちですが、暮らしを豊かにするためにも「断熱材」を意識して欲しいところです。

大規模リフォームではコストを抑えることができる


断熱材は、床下や壁の中、天井裏に設置するものですので、その工事も基本的には床や壁を剥がして行うことになります。しかし床や壁を剥がしての大規模なリフォームとなるとそれ相応の費用がかかってしまいます。そういう意味ではどのみちそういった工程が必要なクロスやフローリングのリフォームは「チャンス」であるといえます。断熱材についても忘れずに相談してみましょう!

断熱リフォームにはこんなメリットもある!

断熱材といってもあまり馴染みのない方が多いと思いますので「断熱リフォームってそんなに大事なの?」と感じる方もおられるのではないかと思います。

断熱材の性能をあげることには様々なメリットがあります。例を挙げると

  • 冷暖房の効きがよくなる
  • 光熱費を削減できる
  • 温度差による不慮の事故のリスクを小さくできる

 
などがあります。

断熱をすると、温度を保ちやすくなるので、夏場の冷房や冬場の暖房の効きがはやくなりますし、冷暖房を切った後の温度の変化も緩やかになります。

また、冷暖房は室温を保ちやすくなりますので、光熱費を節約することもできるのです。

環境省(COOL CHOICE https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/kaikae/housing/)によると、1980年基準の断熱性能の住宅と、1999年基準の断熱性能の家では、35%も光熱費に差があるそうです。つまり、1980年基準の家の光熱費が1万円だった場合、1999年基準の家の光熱費は、6500円ということになります。

リフォームをする時は、お金がかかってしまいますが、長期間その家に住むのであれば、断熱リフォームをした方がお得なのです。

また、健康面でのメリットとして、ヒートショックのリスクを下げる効果があります。

冬に暖かいリビングから、寒い脱衣所に行き、熱いお風呂に入る。この時の温度の変化により、血圧も急激に上がったり下がったりします。血圧の急激な変化は、心臓に負担をかけ心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性があります。断熱をしている家であれば、少しの暖房の力で暖かさを保つことができますし、外の寒い温度の侵入も阻みます。そのため、家の中の温度差が小さくなり、血圧の急激な変化をおさえることができるのです。

まとめ

断熱リフォームは壁や床を剥がすような大規模なリフォームとして行われますので、もし別の目的で床や壁を剥がすリフォームをせっかくするのであれば、同時に断熱リフォームも行った方が断然お得なのです。

断熱リフォームの匠では建物の断熱性能を調べるための調査を実施しています。ご相談・調査・お見積りは無料で承っておりますので、もしそういった大規模なリフォームをご検討の際はご連絡いただければ、ご対応させていただきます。

なお、断熱リフォームの匠の非破壊工法ならば、床下の断熱リフォームは「床を剥がさなくても」行うことも可能ですので、「大規模なリフォームを行う予定はないけど断熱材には興味がある」という方も是非ご相談ください。